英語の実践的なトレーニングをする音読練習10回目です。今回は小説を取り上げてみたいと思います。
著者はPhilippa Gregoryで”The KIng of Curse”です。イギリスのばら戦争時代の歴史小説の内容になっています。30年にわたってイングランドの王位継承をめぐって行われたばら戦争。
白バラをシンボルとしたヨーク家と赤バラをシンボルとしたランカスター家。最後まで生き抜いたプランタジネットのソールズベリ伯爵夫人ことマーガレット・ポールを主人公とした本です。彼女に恋をするエドワード三世の物語はそのまま名前が戯曲になっています。
目次
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それでは冒頭の原文です。
原文
In the moment of waking I am innocent, my conscience clear of any wrongdoing. In that first dazed moment, as my eyes open, I have no thoughts; I am only a smooth-skinned, tightly muscled young body, a woman of twenty-six, slowly waking with joy to life. I have no sense of my immortal soul, I have no sense of sin or guilt.
同じ一人称の文章の回に、「南極の海で嵐にあった海洋生物学者。最後まで同乗者を助けた本人がしるした洋書で。」がありますのでこちらも要チェックです。
ではなんとなく少しずつ雰囲気をつかんでいきましょう。
まずはシラブル発音文です。
- 基本的にローマ字の読み方で読む
- 大文字になっているところがアクセント。(アクセントが大切な理由)
- ハイフンはシラブル(音節)(シラブルって?)の区切り
- “ə”はあいまい発音。アとオとエを混ぜた発音
- “THZ”は”that”の”th”の発音
- 母音1個は口をあまり開かず短く、2個は口を大きく開けて、3個は伸ばして発音(子音の発音の説明)
- 始めのころはかなりゆっくり音読。徐々に速く。目指せ早口。
シラブル発音文
- ルールに従いながら、音読を繰り返しましょう(音読をする理由)。
- どのくらい覚えたか、この回を含むシラブル発音文のクイズでチェックです!
次は英日ごちゃまぜ文で使える英語を身につけましょう!
英日ごちゃまぜ文
日本語の部分を英語に直して音読していきましょう。
- ~のとき(4語) waking 私は ~だ innocent, my 良心 取り除く ~を any wrongdoing.
~において そんな first ぼんやりとした moment, ~ながら 私の eyes 開く, I なにも考えない(3語);
- I am ~でしかない a smooth-skinned, きゅっと締まった 筋肉質の young body, ひとりの女 of twenty-six, ゆっくりと
目を覚ます with joy ~への 生きていること. I 意識しない(3語) ~を my 不滅の soul, 私は have no sense of 罪 or 自責の念.
- では別のパターンもやってみましょう。
- In the moment of 目を覚ます I am 純真な, 私の conscience clear of いかなる 悪事.
In that 始めの dazed 瞬間, as my 目 open, 私は have no thoughts;
- 私は ~だ only なめらかな肌をした(2語), tightly muscled 若々しい 身体,
a woman ~の 26歳, slowly waking ~とともに 喜び to life. 私は have no sense of 私の immortal 魂, I 意識しない ~を sin あるいは guilt.
全体訳
目覚めるとき、私はまっさらな人間になる。良心がすべての悪行を取り去る。意識がぼんやりとしている目覚め始め、目を開いていはいるけど、頭は動かさない。私は、なめらかな肌をしている、それだけ。筋肉質で締まった若々しい身体をしている、それだけ。26歳の女、それだけ。生きていることに喜びを感じながら、ゆっくりと意識を鮮明にしていく。不滅の魂など、考えもしない。罪悪感も自責の念もない。
この冒頭の部分だけでも、マーガレット・ポールをどう描こうとしているのか、少しわかりますね。
歴史好きの方には第二次大戦中のフランスを舞台にした本を題材にした回(第二次大戦下のパリで出会う盲目の女の子とナチス将校の男の子の小説で)もありますのでよろしければどうぞ!
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