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2015年11月2日月曜日

ティラノサウルスについての英文で英単語を増やす!


こんにちはー、トレーナーどばしです。


今回はナショナルジオグラフィックのティラノサウルスについての記事でトレーニングです。文脈などから抜けている部分の英単語を埋めていくクイズです。

文章を順番に表示していくので、前の内容も参考にしつつ解いていってみてください。




What Was on the T. Rex Menu? Sometimes Each Other

(T-rexの食事のメニューは何だったのか?ときにはほかのT-rexを)








2015年8月18日火曜日

英語で、世界最長寿の猫コーデュロイくんから猫が長生きする秘訣を知る



こんにちはー、トレーナーどばしです。


今回はこの前ギネスに登録された長寿の猫のお話です。御年なんと26歳!どうしたら愛する猫が長生きしてくれるんでしょうか。



世界一ご高齢のコーデュロイくんのお姿はこちらです。いい顔をされています。












では、コーデュロイくんの長生きの「秘訣」を教えてくれる記事を読んでみましょう。





今回の英文(その1)



The secret has been allowing him to be a cat -- hunting and getting plenty of love!" Okura said, according to a Guinness statement. "Growing up on 160 acres in Oregon, I allowed Corduroy to roam the ranch freely, so he always gets lots of exercise."
Corduroy must have good genes: His brother, Batman, was Ashley's brother's cat, and that feline lived to be 19. But he also exercises and gets plenty of outdoor time.CNN HPより)




この英語、こう読む!


"The secret"

<「秘密」にひそむ「ひみつ」>

訳してしまえば「その(=猫が長生きする)秘密は」になりますが、もう少し細かいところを見ていっちゃいます。私たち日本人は"secret"=「秘密」と暗記しています。その「秘密」の意味というのは、「隠し事」という意味をなんとなくイメージしています。



今回の英文でも"secret"=「秘密」で合っているものの、わざと知られないようにしている「秘密」とはいくらかニュアンスが違うと思いませんか?飼い主のオクラさん、長寿の「秘密」を誰にも知られないようにしていたわけではないでしょうから。



この"the secret"の「秘密」はどちらかというと「秘訣」のニュアンスに近そうです。猫が長生きするための「秘訣」ですね。「秘密」にしても「秘訣」にしてもほとんど同じ意味になりますが、それは"secret"が「秘密」と同じように「隠し事」の使い方も「秘訣」の使い方もできるからなんです。



このひみつを知っているといないとでは、スピーキングに差が出ます。とってもちょぴっとだけだけど。

"allowing" 

<同じ「~させてあげる」でも意味が微妙に違う>

動名詞の形になっていますが、「~するのを認める」という意味になります。ただ、このままだと硬い日本語で、"I allowed him to play there"を「私は彼がそこで遊ぶのを認めた」というテストの答案のようなゴリゴリの訳になってしまいます。



オクラさんのことを私は全く知りませんが、たぶんインタビューだからってそんなしゃべり方をする人はあまりいないませんよね。相手が猫ということもあるので「~させてあげる」という感じでしょうか。



じゃあ、「~させてあげる」となると"let"と何が違うんだ!?



"let"は「邪魔しないから自由にしていいよ」という「~させてあげる」です。"Let it go”はありのままで、そのままでやっていくというニュアンスですね。



一方、"allow"は「やりたいことをやっていいよ」という権利を認める「~させてあげる」です。今回の分ならば、猫が猫として猫らしくある権利(?)を認めるというニュアンスです。



ranch” 

<でっかいぞう>

「大牧場」です。とくにアメリカやオーストラリアなどの、だだっ広い牧場で馬やら羊やら牛やらがのびのびと飼育されているところです。



この"ranch"に込められている「だだっぴろい」イメージが今回は大事なんです。Corduroyくんがストレスフリーの生活を送ってこられたのもその広さのおかげ。しかも、自然たっぷりな場所だからこそ猫本来の狩猟もできます。それらが長生きの秘訣としてあげられているんですね。




……、なかなか日本でこれを実践しようとすると難しいですね。北海道の猫は長生きするのでしょうか。でも猫もやっぱり広々したところの方が好きなのはなんとなくわかります。野生のエサも豊富でしょうし。



good gene” 

<訳語よりもイメージを大切に>

なんとなく意味はわかりますが、あまり日本語にはない表現の仕方ですよね。「良い遺伝子」。"good"を「良い」に固定してしまわないで、ざっくり「プラス評価」という意味の形容詞だと考えるともっと日本人の私たちにもしっくりきて使いやすくなるかもしれません。


feline”

 <「猫」の言い換え>

よく言われることですが、英語は言葉の重複を日本語よりも嫌う傾向にあります(まったくやらないわけではない)。文章の中で「世界」という意味の英単語を数種類使うこともあります。





同じように猫の話をするときに"cat"を言い換える言葉として使われるのが"feline"です。"cat"に比べると圧倒的にお目にかかることが少ない英単語です。「ネコ科」という意味がもともとなので、学問的な話で使われるイメージもあります。





「ネコ科」なのでfelineにはこれ↓とかも入ります。


これも↓feline











But" 

<何に対しての「しかし」?>

何に対しての「しかし」でしょうか?「しかし、たくさん運動をしていたし、外で過ごす時間が多かった」と言っているので、その前の"Corduroy must have good genes:"と対比しています。遺伝子の問題だけじゃないということを伝えようとしています。







全体訳

「(長生きの)秘密は猫らしくさせてあげてることだと思います―つまり、獲物を取ったりたっぷりの愛情をもらったりっていうことです!」というのがギネスに寄せられているオクラさんの言葉だ。「オレゴンにある160エーカーもの広さの中で、コーデュロイが行きたいところを自由に歩き回れるようにして育ててきました。だからいつも十分な運動をしているんですよ」

コーデュロイの遺伝子は優れているには違いない。兄のバットマンはアシュリーの兄弟が飼っていた猫だが、彼も19歳まで生きている。それでも、バットマンも運動をたくさんし、外で過ごす時間も多かったのだ。



今回の英文(その2)

"It's truly amazing to have picked Corduroy out from a litter when I was almost 7 years old and still have him in my life today," Okura said.
This isn't Corduroy's first time in the winner's circle . He was named oldest living cat in 2014 but was replaced by Tiffany Two, who lived to be 27 years, 2 months and 20 days. Corduroy reclaimed the title after Tiffany Two's passing.(CNN HPより)



この英語、こう読む!


"to have picked" 

<2つの文法事項が混ざってます>


過去のことについて話しているto不定詞になっています。オクラさんが何に驚いていたかというと、コーデュロイくんをごみの中から「つまみあげていたこと」を指します。






現在完了が使われていることで、"always""often"のような副詞がなくても、飼い始めのそのころから日常的にそういうことがあったことがわかります。1回や2回のことではなかったんですね。






よく袋の中に入る家ネコの動画なんかが人気になったりしますが、外に放っておくとごみの中に入りこんじゃうんですね。

"still have him" 

<省略されている文も空気を読んで察する>


動詞が省略されている文です。「今でもそうしている」ということなので、「ごみの中からつまみあげる」が省略されています。








普通の現在完了の文なので省略されている部分を埋めると、"I still have picked him out from a litter,"になります。


This" 

<「これ」にこだわってはダメよ>


「これ」と訳してしまうとどうしても「物」をイメージしてしまい、文章の中で迷子になってしまうことがあります。







日本語にすると「今回のこと」。ずいぶん長くなっちゃってますが、ギネスに登録されたことを指しています。







前の話の流れを受けての"this"は「そういうこと」「そんなこと」「このこと」などの日本語になりますので、会話の中ででもいちいち説明をしないで話を続けられるので便利ですね!


the winner's circle” 

<表彰のイメージを具体化する>

the winner's circle”は「競馬の勝馬やオーナーが表彰されるスペース」のことを指します。今回のコーデュロイくんと飼い主のオクラさんが表彰されている状況をもっと具体的にイメージしてもらうために競馬の勝ち馬が表彰される姿に例えています。








"the winner's circle"が競馬で使われる言葉なので、"win"に「勝利」「勝馬」という言葉を思い浮かべてしまいますが、猫の長生きに勝ったも負けたもないので、あまりそこに引きずられてしまわないほうがいいでしょう。








"win"には「受賞」という意味もあるし、飼い主と動物という状況が一緒だから、この文を書いた人はこの英語がふさわしいと選んだ言葉なのでしょう。







コーデュロイくんを見ると確かに勝馬のような堂々たる風格がありますし、ぴったりな表現ですね。



"was named" 

<その文だけじゃなく、前や後ろと合わせてパズルのように>


「名前」のイメージをもう少し広げて「名前を挙げられる」という意味があります。ギネス記録の話をしているので、「名を連ねる」というのもいいかもしれません。







と、言いたいところですが、意味としてはしっくりくるのですが、その後に"as"(~として)が無いことが気になります。"oldest living cat"は「名前」ではありません。








それに、この文章を書いている人は競馬の話を持って来たりしているので、もう少しウィットを利かせている気がします。









"name"には「任命する」「指名する」という意味もあるので、「世界でもっとも長寿の猫という肩書を拝命した」のように解釈すると筋が通りそうです。訳文はわざと仰々しくしちゃいました。その後の文で出てくる"reclaim the title"(その肩書きをまた求める)という言葉ともつながります。



passing” 

<配慮した言葉選びを英語でもしたいですね>


「通り過ぎる」というイメージの"pass"を、今回は遠回しな表現として「死」の意味として使っています。やはり死に対する感情というのは国や文化が違っても一緒なんですね。







とくに長生きした猫ということはそれこそ家族同然。だから直接的な"death"という言葉を避けたのでしょう。








ネイティブの人と話すときにも、こうした言葉で相手を気遣うような言葉を選べたら相手にもいい印象を持ってもらえるはずです。







全体訳


「私がだいたい7歳くらいのころ、コーデュロイをごみの中から引っ張り上げたときには本当にびっくりしましたよ。今でも日常的にあるんですけどね」とオクラさんは語る。

コーデュロイが人に囲まれて表彰の場に立ったのはこれが初めてではない。2014年に世界最長寿という肩書を拝命しているが、あと2カ月20日で27歳というところまでの長さを生きたティファニー2にその座を明け渡している。コーデュロイはティファニー2がこの世を去ってから再びその最長寿の申請をしたのだ。



英文を自分でチャンクにしてみるとさらに効果があると思います。お試しください。英語学習にチャンクが欠かせない理由とは?



その他にもコーデュロイくんはチェダーチーズが好きなのだとか。
ではでは、今回はここまでですー。

2015年8月12日水曜日

ISSについての英文でトレーニング!

こんにちはー、トレーナーどばしです。


いま宇宙ステーションISSで日本人宇宙飛行士の油井亀美也さんが活動されています。そんななか、ISSの中でレタスを食べたというニュースが報じられました。








どうして宇宙でレタス?と思いませんか。そんな疑問にTIMEのサイトが答えを教えてくれていました。


ちょっと抜粋しても長いので今回は2つに分けてお送りいたします。




今回の英文(その1)



During longer trips into deep space—particularly to Mars—NASA knows that fresh produce is not only good for the crew’s physical health, but also for their mental well-being, giving them a comforting taste of home. That means growing the crops onboard.TIME HPより)


この英文の音声読み上げはこちら

英文内のリンクは今回と同じような意味で使われたときの解説がある記事に飛びます。


全体訳

もっと長い宇宙空間への飛行の間ともなると―特に火星に向けて―NASAは新鮮な農産物の効果がクルーの身体の健康だけにとどまらないことを知っている。それだけでなく、精神的にもいい効果があるのだ。それはクルーたちが我が家にいるような心地よさをちょっとだけ味わえるところにある。だからこそ船内備え付けで作物を育てるからだ。












この英語、こう読む!

”deep space”
直訳すると、「深い宇宙」となり、日本語の「深宇宙」とも訳されますが、英語でdeep spaceと出てくるときには必ずるか遠い宇宙というわけじゃないんです。次の文で火星が例にあがっていますし。





今回のdeep spaceは「大気圏外」です。そう、つまり宇宙全部です。ただ、宇宙飛行の話題で考えたとき、人類にとって一番遠くまで行ったのは月なので、それよりもdeepな宇宙という意味で言っているようです。ISSのある地上400kmよりもdeep spaceということでしょう。



でも、太陽系の外をdeep spaceと言うこともあるので、そのときどきで遠く感じる宇宙の範囲、なんでしょう。








”produce”
ご存じのとおり"produce"は「提供する」という意味で使われることがほとんどです。でも今回は「農作物」という意味。


あとで"crops"という単語が出てきますが、農作物という意味の英単語ではこちらの方がメジャーです。produceの方にはさらに「畑でつくった」というプロセスがすでに含まれているイメージがあります。


宇宙飛行士の人たちが自分で育てているからこそ、このproduceを使ったのかもしれませんね。しかし、宇宙で農作物というのが英語にしても日本語にしてもしっくりこないですが、そのうち当たり前の時代がくるのでしょう。




”physical health"
日本語でも「健康」と普通に言ったら体の健康のことを指して言いますが、それは英語でも一緒です。


それが、わざわざ「身体的」「体の」という"physical"が出てきています。そうです、この後の文でphysicalではない、"mental"の部分が書かれています。文の流れを教えてくれるphysicalです。





”well-being”
直訳すると「よい状態」になります。健康状態がいいだけでなく、ハッピーな状態を表す名詞です。ニコニコマークです。

                                  心身(mental and physical)ともに健康!




”onboard”
基本的には乗り物に「乗っている」という形容詞なのですが、文章の最後に来ているのでどうやらストレートにそういう意味ではなさそうです。



onboardには別の意味もあり、パソコン用語の「オンボード」という使い方もあります。マザーボードに直接つけられた状態で提供されるデバイスなどのことを言いますが、どうやらISSに備えつけられている状態をこれにたとえているようです。



それに、もしかしたらそれが宇宙船だから「乗っている」という意味もかかっているのかもしれません。考えすぎかもしれません。考えすぎだったらごめんなさい・・・。





















今回の英文(その2)



There is one more reason to keep a garden running in space—and that explains why there are other pillows containing zinnia seeds aboard. The flowers are edible, yes, but they’re also beautiful and colorful and fun to tend. Gardening is a very earthly grace note and has long been thought of as a relaxing and satisfying way for astronauts to keep themselves busy on long-duration missions that can quickly settle into repetitiveness and drudgery.TIME HPより)



この英文の音声読み上げはこちら





全体訳

宇宙で菜園を管理していく理由はもう一つある。その理由がほかに百日草の種を乗せている台がある意味を教えてくれる。この花も食用ではある。その通り。しかしきれいで華やかな百日草を世話する楽しみもある。ガーデニングはおおいなる地球にとっての装飾音符。長期にわたるミッションの数々をせわしなくこなしていく宇宙飛行士たちが安らぎ、充実した気分になれる方法だと考えられている。また、ガーデニングは同じことの反復と単調な作業にすぐ慣れる役割もする。










この英語、こう読む!

"keep a garden running"
受験英語で聞くことがある"keep ~ing"で、「~し続ける」です。そして"run"の主な使い方の1つで、「管理する、運営する」という意味になります。


会社を経営するというときによくrunを使います。細かく見るとrunもいろいろな意味がありますが、全体として「流れている」「流す」という流線のイメージなんですね。





”explain”
”explain”「説明する」と私たちはよく覚えますが、必ずしも説明する主語が人間とは限らないのが英語です。なんとなく意味はわかるけど、日本語にしづらい英語です。以前にもexplainの理由を含んだ使い方がありましたが「~の理由になっている」「だから~である」というニュアンスになります。


言語学者の池上嘉彦さんのおっしゃる、英語は原因と結果がはっきりした「する」言語、日本語は状況が重視される「なる」言語というのがよくわかる例ですねぇ。

宇宙でガーデニングをするという理由がそのあとに書かれています。


”pillow”
「ピロー」こと「枕」の意味がほとんどですが、今回は違うようです。「台」や「基部」といった意味です。のっていない辞書もけっこうあるかもしれません。


わざわざあまり使わない意味でのpillowを持ってきたのは、"bord"という言葉があちこちに入っているから過度の重複を避けたのかもしれません。



”edible”
「食用の」「食べられる」という形容詞です。食べても体に毒はないという食用です。


きょうの夕食は百日草のソテー



”tend”
受験などでは"tend to"で「~の傾向がある」という意味で覚える英単語です。今回は"care"と同じ意味です。「世話をする」「面倒をみる」。






”Gardening is a very earthly grace note”
この文章はかなり凝った一文とお見受けします。できるだけ冗長な言い回しを避けて、詩的な効果を狙った文章のようです。"very"と"earthly"も韻を踏んでいます。


前置詞を使わないようにすることで、説明口調にならず読み手の想像を膨らませます。具体的にどういうことかはそれ以降の文章で説明はしていますが、装飾音符という言葉に端的に「無くても本当には困らない。でもあることで大きなプラスになっている」というニュアンスが感じられます。また、veryがついているので「まさにこれこそ」という気持ちが込められています。



earthlyという「地球上で」を意味する英単語を入れているのも、宇宙船での話をより印象づけています。宇宙でこそ地球の恵みが与えてくれる影響の大きさを伝えたいのではないでしょうか。






”repetitiveness and drudgery"

直訳すると「反復と単調な作業」となります。この日本語でも「あぁ、そんな面白そうなものではないんだな」と想像できます。"repetitiveness"にも"drudgery"にも、両方に「退屈な」イメージが含まれています。

華やかな印象を受ける宇宙飛行士だけど、実際に行っている作業などは地道でそんな面白いことをしているわけじゃない、ということを伝えたいんでしょう。


いつか、いまの海外旅行みたいに宇宙に旅行に行ける日も、来るんでしょうね!


おすすめ記事>
英語学習するならチャンクを意識しよう!独学ならなおさらチャンクは欠かせない。

2015年8月10日月曜日

『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』飛行機スタントの誕生秘話の英文でトレーニング!

こんにちはー、トレーナーどばしです。




今回は先日公開された『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』にまつわるお話です。




映画のあらすじは・・・



多国籍スパイ組織の「シンジケート」を調査していたイーサン・ハントでしたが、催涙ガスによってこの組織にとらわれてしまいます。目が覚めたイーサンの周りには、拷問をしようとする「シンジケート」の者たち。しかしその中に3年前に死んだはずのエージェントと、謎の女性が。
あわや拷問が始まろうとしたとき、謎の女が格闘術で「シンジケート」の男たちをボコボコにしてイーサンを救い出します。



イーサンたちのスパイ組織<IMF>の解体を仲間から知らされ、「シンジケート」をつぶそうと決心しますが、組織がなくなった彼らはどうやって闘っていくのでしょうか。そして謎の女性は?




という感じですが、中でもこの映画の話題になっているのが主演のトム・クルーズのスタントシーンです。離陸しようとする飛行機にしがみつく場面はかなり注目を集めています。


このシーン↓








今回の英文は、このシーンが誕生したときの逸話からです。




2015年8月8日土曜日

ドナルド・トランプ氏の英語。共和党候補者指名のための第1回テレビ討論会にて。

こんにちはー、トレーナーどばしです。





さて、長らくロンドンに関係する本の英文を続けてきましたが、これにてひと段落。






今回はアメリカに飛んで、6日に行われた2016年の大統領選挙に向けた共和党の候補者指名のための第1回のテレビ討論会から。不動産王ドナルド・トランプ氏は現在候補者の中で支持率トップですが、メキシコからの移民問題について差別的な発言をするなど、その発言は多くの波紋を呼んでいます。



今回の討論会でも他の候補者が指名された場合に共和党のためにその人を支援するという誓約について"I can totally make that pledge if I am the nominee," (私が指名されたら心からそう誓うよ)と発言して観衆から大ブーイングを受けています。自分以外の人が候補者になったら、共和党と関係なく大統領選に立候補するかも、と臭わせているんですね。




それではこの日の別の発言を見てみましょう。


今回の英文

"I had the good sense to leave Atlantic City, which by the way, Caesars just went bankrupt. Every company — Chris [Christie] can tell you — every company virtually in Atlantic City went bankrupt," Trump said. "I left Atlantic City before it totally cratered, and I made a lot of money in Atlantic City, and I'm very proud of it.... By the way, this country right now owes $19 trillion. And they need somebody like me to straighten out that mess."(CNNのHPより)


実際の言葉をいくらかまとめてあります。










なるほど、なかなか人を食った言葉です。ちなみに「クリスティ」とはその場に同じ候補者として出席していたアトランティック・シティのあるニュージャージー州のクリスティ知事です。彼を皮肉の引き合いに出してのアピールですね・・・。




この英語、こう使おう!


”sense ”
今回の"sense"は名詞ですが、ニュアンスとしては「判断」「見極め」といったところでしょうか。というよりもカタカナ語の「センス」がかなり近い感じがします。もともとが五感や感覚といったイメージがある英単語なので、やはり論理的ではなく直感的な判断力を表します。

トランプ氏自身の経済的な判断力、ということでしょう。アメリカの経済政策に自信があることを伝えようとしています。



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”by the way”
”by the way”というと「ところで」と学校の英語では覚えますが、今回の流れではちょっと違うようです。その前に"which"がついているのもあって、まったく違う話題に転じているわけではなく、シーザーズというカジノ経営の会社をトランプ氏がトップをつとめていましたが、彼が離れてから破たんしたことを、「そのことで言えば・・・」と思いついたように話をつけ加えています。
本人が本当にそのときぱっと思いついたのかは疑問ですが。









”bankrupt”
「(経営)破たん」「破産」などなど、借金が返済できなくなった状態を表す名詞です。日常会話で破産は"failure"や"bust"などを使います。bankruptは法的な英単語です。

2014年にアトランティック・シティは大きな収入源になっていたカジノが相次いで破たんし、ニュージャージー州は財政難に陥りました。

ちなみに「経営学」や「政治学」を英語にすると?学問の分野についての英単語








”can tell one"
ここでの"tell"はただ単に言えるとか伝えるという以上の意味があります。「明言できる」「請け合って~と言える」といったニュアンスになります。「まちがいなくこういうことですよ」と言えるということですね。












”virtually”
「ヴァーチャル」というカタカナ語には「仮想の」という偽物であるニュアンスを持って私たちは使っています。「ヴァーチャルと現実」というふうに対極的に並べるのもそのせいではないでしょうか。でももともとは"virtually"という英単語は「ほぼかわらない」という意味です。"virtual reality"は「ほとんど現実と変わらない」ということです。

ほぼ変わらない、ほとんど同じというニュアンスから、「実質的には」「事実上は」といった日本語があてられています。これはかなり優れた訳語だと思います。











” totally”
"completely"とほぼ同じ意味の副詞です。"total"から来ているので「ひっくるめて」というニュアンスが感じられます。












”crater”
月のクレーターと同じ単語ですが、今回は動詞として使われてしまいます。「急激で大きな失敗をする」という意味です。急に現れる大きな穴だからですかねぇ?














”straighten out”
「どうしたらいいのかみんなわからない問題をなんとかする」というニュアンスです。ヒーロー登場!とか「しょうがないなぁ、俺がやってやろうか」という感じでしょうか。











”mess”
今回のような意味でもよく使われる名詞の”mess"。「システムがうまく機能していなかったり、なんらかのミスが原因で起きてしまった、問題山積の状況」をイメージしてもらえたらいいと思います。少しわかりにくいですね。やるべきことをやらなかったおかげでいつの間にかとても困ったことになっちゃった感じです。

現在のオバマ政権が抱えてしまった問題の数々ということを言いたいのでしょう。






全体訳

アトランティック・シティから手を引いたのは我ながらいい判断だったと思う。つけ加えて言えば、シーザーズが破たんしたのはその直後だったしね。どの企業も残らず―クリス(クリスティ)がちゃんと教えてくれると思うが―アトランティック・シティのどの企業も残らず事実上は倒産していた」トランプはそう言う。「私は完璧につまづいてしまう前にアトランティック・シティから手を引いた。かなりの資産をそこで稼いだことになるから、かなり自慢していいことじゃないかな・・・。そこでだが、この国は現在19兆ドルの負債を抱えている。この面倒事を片付けられる、私みたいな人間がこの国には必要なんじゃないだろうか」


英文をチャンクにしてみるとさらに効果が上がると思います(英語学習に「チャンク」が役立つ!


今回の英文のところではありませんが(メキシコの移民問題について)、こんな感じの方です。

さて、大統領選挙は来年の11月。どんな展開になるのでしょうか。






おすすめ記事>「スティーブ・ジョブスの名言で英語を勉強しよう!








2015年8月7日金曜日

「はぁ、どうしたらいいんだろう」という状態は"fret"です!その他、拒否反応を込めた"horrid"などについて。

こんにちはー、トレーナーどばしです。






今回は17世紀に発生したロンドンでの腺ペストの流行をテーマにした本の英語を扱いたいと思います。その当時の少女がつけた日記という形を取ったフィクションです。






タイトルは”The Great Plague-A London Girl’s Diary 1665-1666”で、作者はPamela Oldfield です。






今回の英文


I fretted all day about the plague and could not concentrate on my crochet work. That work little collar. I swear I shall never wear it. I muddled the stitches until Aunt NEll quite lost patience with me. I wanted to talk of the plague but feared to put it into words. I cannot believe that calamity is just around the corner. I was born in London and have lived here all my life. We cannot have the plague here. Imagine what would become of us if the King were to take the sickness and die.



今回の英語の音声を聞きたい方はこちらをどうぞ!











この英語、こう使おう!


”fret”
”fret”という動詞は「うーん」「はあ」と思い悩んでいます。基本的にはイギリス英語で使われる英単語のようです。自分にはどうにもならない感じが伝わってきます。大丈夫ですか、と声をかけたくなるような状態のfretだと覚えておきましょう。










”plague”
基本的には「疫病」という意味ですが、イギリスで”the Great Plague”というとこの時の腺ペストを具体的に指します。












”crochet ”

かぎ針を使って編むことを”crochet ”といいます。私は編み物には詳しくないのですが、「クローシェ編み」って普通に日本語でも言うのでしょうか。










”work”
「働く」ではない動詞の”work”について以前に説明しましたが、今回の名詞のworkも働くことの「仕事」というニュアンスからすこし調整が必要な意味になっています。今回のイメージとしては「やるべき作業」です。お金は発生しないけどやっておかないといけないことですね。そう考えると、英語の感覚では仕事というのはお金を稼ぐことというより、その人がするべきことと見ているのかもしれませんね。









”horrid”
”horrid”はかなりマイナスイメージをもった形容詞です。「すごい嫌な」「めちゃくちゃこわい」「吐き気がするような」。そうとうな拒否反応をバシバシ伝える英単語です。話している相手が悪口などで使ったら、あぁこれはとても嫌なんだな、と察しましょう。









”muddle”
”muddle”という動詞は、「もともとちゃんとしていたものをだめにする」というイメージです。「ぐちゃぐちゃ」「ごちゃごちゃ」にする、なっているんですね。秩序があったものが混とんとしてしまう、そこから「台無しにする」という意味にもなります。今回はそれが近いでしょうか。









”lost patience”
直訳すると「忍耐を失う」となります。なんとなく伝わってきます。「堪忍袋の緒が切れる」「我慢の限界が来る」といった感じでしょうか。この感覚だと英語ではpatience(忍耐)は所持するものというイメージがあるのかもしれませんね。










” put it into word”
” put ~ into word”はそれぞれの単語のイメージから全体の意味がつかみやすい英語かもしれません。「何かを言葉に込める」という感じですね。「~を言葉にする」という日本語になるので、抱えていた思いや考えを言葉にして表現しています。それまでの経緯があったことを思わせます。










”calamity”
「災厄」や「災難」といった日本語があてられる名詞です。「人に大きな不幸や損害をもたらすもの」というイメージです。人災も自然災害もどっちも含みます。










”just around the corner”
”just around the corner”には「もうすぐそこ」「目と鼻の先」という日本語があてられますが、もとの英語の「すぐそこの角」というイメージはなかなか鮮明なのでそれで覚えるといいかもしれません。すぐそこの角まで疫病が来ていると想像すると、ぞっとします。










”if the King were”
“were”があるので文法でいう「仮定法」が使われています。仮定法は現実とは別の、起こりえない世界を想像して話している状態です。なので、この女の子は王様が疫病にかかって死ぬことなど、まずありえないと伝えようとしていることがわかります。











全体訳

一日中ずっと疫病のことばかり考えてた。かぎ針編みの作業に集中できない。あのちっちゃな襟がほんっといや。あんなの着るわけないじゃない。ネルおばさんがわたしにもうつきあってられない、ってなるまで、編み込みをだいなしにしてやっちゃった。疫病について話をしてみたかったんだけどな、でも口に出すのがこわい。そんな災難がすぐそこまで来てるなんて信じられない。わたしはロンドンで生まれてずっとここで育ってきたんだもん。ここに疫病が来るなんてありえない。王様が病気になって死んじゃうなんてことになったら、わたしたちはどうなっちゃうか考えてみてよ。

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英日産業翻訳者です。IT系やスポーツ関連商品などの企業コンテンツ、コミュニケーションやゲームのアプリの翻訳やレビュー、品質管理をしています。 2020年に東京から和歌山に移住しました。時間ができると、美味しいものやきれいな景色、由緒あるスポット、面白いイベントを求めて、折りたたみ自転車でふらふらと出かけていきます。

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