英語の文法でわかりにくいポイントはいくつもありますが、品詞はなんとなく意識しておくとスピーキングのときなどに有効です(スピーキングに品詞が大事な理由)。品詞の中でも動詞は一番重要だと言っても過言ではありません。どの文にも必ず登場しますしね。でもそれだけになんとなくわかったようなつもりになってしまいがちです。
今回は時制(単純形とか過去とか未来とか進行形とか)を理解する前に知っておかなければならない状態動詞と動作動詞についてです。
目次
一般動詞とbe動詞という分け方
学校で英語を習ったときに、まず動詞には一般動詞とbe動詞があるんだっていうことをやったのではないでしょうか。
一般動詞:be動詞以外
be動詞:be,am,are,is,was,were,been,
という感じに。ふんふん、いつamでいつwereでというのはそれぞれ覚えなきゃいけませんが、分類としてはとてもわかりやすいですね。ただ、この分け方だけ知っていてもあまり英語を理解するときにそんな効果を発揮しません。
確かに見た目からして他の動詞とちょっと違うしやたらと出てくるので一線を画してはいます。日本語にあえて訳すとしたら「~だ」「~です」「~だった」とかになりますね。ただ、ふーん、だからどうしたって思ってもしまいます。
一般動詞の中にも、過去形になったとき最後にedがつく規則変化(同じパターンの動詞)ではなく、不規則変化(過去形とかで全然ちがう形になる動詞。amとwasって全然ちがう・・・)はわんさとあります。
実は、文章の構造を知る上で一般動詞とbe動詞の区別は役に立つんですが、英語のニュアンスやイメージ、相手の伝えたいことというもっと大事な目的としてはこの分類は主役になれないんです。そこで登場するのが状態動詞と動作動詞です。
状態動詞と動作動詞
意味としてはまさに、状態を表している動詞と、動作を表している動詞です。たとえばwonder(~なのかな?と思う)は疑問に思っている心の状態なので状態動詞ですが、incline his head(首をかしげる)のはその人の身体の動きを表しているので動作動詞です。
簡単に状態動詞の仲間たちを紹介していきましょう。
感情:like,hate,love,surprise,wantなど
知覚、感覚、:see,know(know以外の「知る」とは?),remember,feel,など
モノについての説明:be,look,seem,exist,mean,standなど
状態動詞は挙げればまだまだありますが、動詞全体でみるとほとんどが動作動詞です。さらに動作動詞を細かく見ていきましょう。
動作動詞をさらに分類したら、瞬間動詞と継続動詞がある
時制について意識しながら動詞を分類すると、動作動詞はさらに一瞬で終わるものとそうではなく継続して続くものがあります。それが瞬間動詞と継続動詞です。それぞれどんなものがあるのでしょうか。
瞬間動詞:fall,hit,start,die,finish,stopなど
継続動詞:think,read,stay,write,watch,など
そうそう、状態動詞と動作動詞の分類も、この瞬間動詞と継続動詞の分類もそうですがこれらの単語を暗記しようとする必要はありません。分類の仕方を頭の片隅に置いておけば、それぞれの単語を自分で分類できますし、その方がちゃんと英語を使えるようになるでしょう。
瞬間動詞は文法的にはさらに「反復」と「接近」に分けられるようですが、とりあえずはここまでで充分でしょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿