今回は英語、だけではなく外国語全般を勉強するときに便利な品詞(parts of speech)をもっと意識した方が上達のスピードアップが間違いなし!というお話をします。細かい品詞の説明じゃありませんよ。
目次
- 英語の品詞って?
- どうして品詞を気にした方がいいのか
- 品詞を活かしてコロケーションを使った英語学習をする
- 英語学習だけにとどまらない、品詞を意識した方法のメリット
~英語の品詞って?~
英単語を覚えようとするとき、まず意味を覚えようとすると思います。あと発音やアクセントなどですね。このとき品詞ってどれくらい意識していますか?市販されている単語帳だと品詞ごとにわけられている場合も少なくないですし、意味を調べれば無意識に、ああ形容詞かとなんとなく考えるかもしれません。
あ、その前に英語にはいくつの品詞があるか、大丈夫ですか?基本的には8種類と言われることが多いです。その8種類とは、名詞、形容詞、副詞、動詞(動詞の状態動詞と動作動詞について)、前置詞、接続詞、間投詞、代名詞と、言われることが多いです。
なんだかぼやかした言い方になっているのは、どうも解釈の仕方がいろいろあるようで、種類も9種類だったり10種類になったりしています。助動詞と冠詞が独立したり、メインの8種類に代名詞の代わりに助動詞や疑問詞が入ったり。
んー、つまり何種類かはそんな重要じゃないってことですね!聞いておいてすみません。大切なのはその役割。すべての品詞についてはRound-EC Language Instituteさんの英語で悩むあなたのためにというサイトにわかりやすく説明されているのでご参照ください。
~どうして品詞を気にした方がいいのか~
それでここからが本題です。英語を含めた外国語を勉強するときに品詞を強く意識した方が早く上達するということです。とくにスピーキングにおいて。冒頭でさらっと品詞の英語を書きましたが、覚えていますか?そう、"parts of speech"です。こんなにもストレートに教えてくれていたんですね。
話すために不可欠な要素、役割。それが品詞なんです。
もちろんそれぞれの単語の意味なくして言葉を伝えたり受け取ったりすることはできません。でもそれぞれの言葉をちゃんと伝わるように組み立てるには品詞の役割を意識する必要があります。
それに、私たち日本人が英語を勉強するときに品詞を気にしなければならない理由は他にもあります。それは英語が1つの単語がいくつもの品詞を兼ねる場合が少なくないからです。日本語の場合、似ていることはあっても、まったく同じつづりでいくつもの品詞を兼ねるということはありません。
ところが、たとえば「4つの品詞にまたがる"past"の前置詞の意味は?その他、イギリスの情景についての英語などについて。」の回に説明したように、pastは名詞、形容詞、副詞、前置詞という4つの品詞の役割を担っています。
よく使われる単語、一般に簡単だと思われている単語ほど、いくつもの品詞の役割を持っています。「過去形、過去の、~を過ぎて、通り越して」と覚えていって果たしてどれだけ役に立つのでしょうか。
文法的な話で言えば、英語で悩むあなたのためににあるように、名詞、代名詞、動詞が文の主語や述語になる品詞で、形容詞、副詞が修飾する品詞、そして前置詞、接続詞、間投詞がその他の品詞ということになります。その他の品詞は文を連結する役割としてもいいでしょう。きっとチャンクも整理しやすくなると思います(独学にチャンクは欠かせない!)
~品詞を活かしてコロケーションを使った英語学習をする~
新しい英単語や新しい意味を知ったとき、品詞を意識して、これは形容詞だから名詞を修飾したり、補語になったりする、と考えます。さらにコロケーションになりそうな名詞などを見つけてみるといいでしょう。
その時点でコロケーションとなる英語までばっちり覚えられなくても大丈夫です。少なくても英単語にまつわる情報をいろいろつなげておくことで、その英単語については記憶に定着しやすくなるはずです。
さらにうれしいことにそれぞれの"parts of speech"の役割をちゃんと使いこなせるようになれば、スピーキングもスムーズにできるようになってくるはずです。
どうでしょうか、品詞を活用するとなんかよさそうな気がしてきませんか?それでもたくさん種類があるから大変と思っている方、大丈夫です。
代名詞、前置詞(「英語の前置詞の役割について」)、接続詞、間投詞、助動詞、疑問詞、冠詞(「英語の冠詞”a/an”と”the”をシンプルに理解する」)などはたいした数ではありません。あまたある英単語のほとんどは、名詞、形容詞、動詞、副詞です。
しかも意味としては同じ形容詞と副詞はつづりがほとんど一緒である場合も少なくありません。この名詞、形容詞、動詞、副詞をメインに覚えていけばいいでしょう。
~英語学習だけにとどまらない、品詞を意識した方法のメリット~
最後に、何度か英語だけでなく、外国語全般を勉強するときにといったのは、言語が違うと品詞もいくらかは違ってきますが、重なっている品詞が多いからです。単語の役割が品詞だと考えれば、まったく違うってことはありませんもんね。
それならこの品詞を活用した勉強法を身につけておけば、第二、第三外国語を勉強しようとしたときにきっと大きな助けになってくれるはずです。ちなみに私はこの方法をフィンランド語の学習にも導入しています。もちろん文法は日本語とも英語とも違う面は多いですが、英語学習の前例があるだけに、それほど途方に暮れずに済んでいます。
なんとなくだった"parts of speech"をもっと前面に出した英語学習をやってみてはいかがでしょうか。
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