きょうはロンドンに関係した歴史上の有名人を集めた本の英文でトレーニングしたいと思います。
お店の経営についての単語がいろいろ出てきますよ(「経営学」を英語にすると?学問の分野の英単語)
本のタイトルは”A History of London in 50 Lives”で著者はDavid Longです。”Bizarre London: Discover the Capital’s Secrets &Surprise”や””A History of London in 100 Places”を書いた人です。
それで今回の英文を見てみましょう。
今回の英文
The oldest shop in London is that of the hat maker James Lock in St James's Street, and the second-oldest the wine merchants a few doors down the hill. Lettering outside Berry Bros. & Rudd proudly states 'established in XVII Century', and inside the panelled premises of the eighth-generatoin family firm are giant leather-bound ledgers containing the personal details of many distinguished customers including Lord Byron, Beau Brummell, George IV, King Louis-Phippe and Napoleon III.
文章内のリンクはその他の記事で出てきたときと同じ使い方をしている英単語です。
今回の英文の音声を聞きたい方はこちら!
全体訳
ロンドンで1番の老舗はセントジェームス・ストリートにある「ジェームス・ロック」という帽子屋だ。そして2番目に古いのが、その坂を数軒ほど下りたところにあるワイン商の店だ。「
ベリー・ブロス・アンド・ラッド」の店の外には、誇らしげに「創業17世紀」と書かれている。店内には同族8代にわたって営んできたことを示すなめし革で製本された台帳が化粧版に飾られている。そこには多くの著名人の顧客個人の細かな情報が載っている。バイロン男爵に洒落者ブランメル、ジョージ4世、ルイ・フィリップ王そしてナポレオン3世。
ベリー・ブロス・アンド・ラッド」の店の外には、誇らしげに「創業17世紀」と書かれている。店内には同族8代にわたって営んできたことを示すなめし革で製本された台帳が化粧版に飾られている。そこには多くの著名人の顧客個人の細かな情報が載っている。バイロン男爵に洒落者ブランメル、ジョージ4世、ルイ・フィリップ王そしてナポレオン3世。
この英語、こう使おう!
◎”hill”
”hill”というと「丘」、が定番ですが、市街地にある丘ではちょっとしっくりきませんね。今回は「坂道」でいきましょう。
高台とかが近いイメージでしょうか。
◎”letter”
こちらも”letter”というと「手紙」が定番ですが、今回は”ing”がついているように動詞です。ニュアンスとしては「文字を書く」です。印刷や刺繍などもありです。
看板文字が書かれているんですね。
◎”proudly”
”proudly”は「誇らしげに」している状態を表す副詞ですが、もう少し広げて「大きくて存在感がある」状態も表します。ちょっとこのお店の看板がどうなっているのかわかりませんが、後者の意味ももしかしたらあるのかもしれません。
◎”panel”
”panel”は「パネル」だろ、とその通りではあるんですが、今回は動詞としての使い方で「額縁などをつかって見栄えよく貼り出す」ことを言います。壁にただ、ぺたっと貼り付けるだけじゃないんですね。
よくお店の中に飾ってあるやつです。
◎”premise”
”premise”は論理学で使われる、議論の「前提」のことを指す名詞です。このように話の流れからすると「うん?」という英単語が出てきたら、ちょっと立ち止まってみましょう。考えられるのは二通り。違う使い方(意味)で解釈してしまっているか、書き手話してが比ゆ表現としてあえて使っている。
premiseを英和辞書を調べると不動産物件のような意味や契約書の頭書きなど、かすりそうでかすっていない感じのものが並んでいます。近いような気がするときはだいたい合っていません。通る意味はばっちりストライクゾーンにあるものです。
ということで、今回はあえて書き手がこの言葉を選んだようです。17世紀から続いているという事実を、命題証明するように根拠となるものを提示している雰囲気を伝えようとしているのかもしれません。もちろんこれは私の推測ですが。
このように、英会話を上達するうえでもやはり言葉の「空気を読む」意識は必要だと思います。辞書や単語帳に出てくる意味だけをそのまま覚えるのではなく、どうしてその言葉を使ったのかを想像するトレーニングをすると、相手が本当に伝えたいことにより近づけるようになるでしょうし、自分の伝えたいこともより正確に言えるようになるのではないでしょうか。
「気持ちを察する人であろう」「・・・」
読み間違いをすることは必ずありますが、読むことを続けていることで本当に使える英語が身につくのだと私は思います。
◎”family firm”
これは経済分野の英語には出てくるかもしれないですね。血のつながった家族などが代々事業を営む「同族経営」です。
◎”bound”
“bind”が過去分詞の形になって形容詞の役割をしています。「綴じる」といった意味から、今回は「製本された」「装丁された」というニュアンスになります。以前に出てきた電車などの”bound”とは使い方がだいぶ違いますが「固定されている」というイメージは共通しているのかもしれません。
◎”ledger”
商売のお金の出入りを記録する「台帳」です。
◎”distinguished”
「何かと何かを見分ける」という意味の”distinguished”が過去分詞となって形容詞の役割をしています。もう少し意味を広げて「ぱっと他の人と区別がついてしまう人」というニュアンスで、「著名な、有名な、抜きでた」といった意味になります。プラス評価を合わせて伝えられます。
隠しきれない存在感 "distinguished"
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