2015年7月4日土曜日

"occupation"が「仕事」!?それはどんな仕事?その他、不動産についての英語など。

こんにちはー、トレーナーどばしです。


今回はロンドンの中でも喧騒から離れ、静かな場所をさがした1冊です。


タイトルは”Quiet London”で、著者はSiobhan Wallです。


それではFenton Houseという場所について書かれたページを見てみましょう。






今回の英文


This National Trust property used to be a wealthy 17th-century merchant's house and has since been owned by several different families. It was donated to the National Trust by Lady Katherine Binning in the 1930s and it has barely changed during its 300 years of continuous occupation.The beautiful walled kitchen garden has some pretty fruit trees and is an entrancing green space in the middle of this built-up area.


※英文の読み上げにはtext-to-speechをご利用ください。

全体訳


ナショナルトラストが所有するこの場所は、かつて17世紀のころは裕福な商人の住居として使われていた。そのあとはいくつかの家を経て今に至る。1930年にレディ・キャサリン・ビニングがナショナルトラストに寄贈。常に手入れを怠らず、300年前の姿をほぼそのままに残している。美しい壁で囲われた家庭菜園にはきれいに育った果樹が数本ある。建物の密集しているこの地域の真ん中に人の目を奪う緑の空間を作っている。


この英語、こう使おう!


  • ”property”は基本的に、今回のように不動産についての所有を指します。






  • ”wealthy”は以前でてきた”well-to-do”のように階級や身分についてまでのニュアンスは含まれません。単に「お金や財産をいっぱいもっている」状態に使います。







  • ”merchant”は日本語の「商人」になりますが、その商売の規模は結構大きいイメージになります。特に貿易をする人を指しても使うので、「○○商」という方が近いでしょう。貿易商のように。






  • ”several”はよく「いくつか」という日本語になりますが、具体的なイメージにすると「3つ以上だけれど、そこまでたくさんはない」という状態です。







  • 今回の”families”は「家族」という意味にとると、300年近くを「いくつか」の家族で所有したことになり、どれだけ長生きしていたんだろうと首を傾げてしまいます。そうではなく、「一門」や「家系」「一族」といった家柄を指す一般的な使い方です。







  • ”donate”はその物を贈る「寄付」の行為の根底に慈善としての気持ちが込められています。今回のように大きなものでなくても、食べ物や衣服を贈るときにも使えます。







  • ”Lady”は頭文字が大文字になっているので、ただの女性として使われているわけではありません。男性の”Lord”のように、敬称として名前につけられているので、貴族階級に属する人のことです。






  • ”barely”はほとんど”not”です。ほとんどなので、100%ではないけれど「ほぼない」というときに使いましょう。否定している気持ちです。







  • ”continuous”はその期間、なにも中断させるものなく続いている状態に使えます。






  • ”occupation”というと”occupy”という単語を知っているとすぐに「占領」という意味を思い浮かべてしまいますが、今回は「仕事」という日本語の広い意味での使い方が近いようです。「ずっと続けて同じようにするな職業」という感じで、農業や職人など、昔からそのやり方が変わっていない仕事のイメージです。庭の手入れをするという作業をする人が常にいたんですね。







  • “ed”がついているので見分けがつきますが、今回の”wall”は名詞としての「壁」ではなく、「壁で囲う」という意味です。壁で囲われた、庭なんですね。






  • “entrance”、「入口」!とやっぱり思ってしまいますが、entranceには「人を心地よくさせるような」「うっとりさせるような」という、人の心を引きつける力があるというニュアンスがあります。今回の”entrancing”のように、英語は名詞、動詞、形容詞と形を少し変えたりそのままだったりしながら、いくつかの品詞の役割を果たすことがよくあります。それを見極めるのが面倒、とも言えますが、逆に言えばいろんな品詞として使えることができるのだから、そのつもりで覚えればスピーキングやリスニングのときにも大きな力を発揮します。




  • ”built-up”は建物や道路で覆われている、都市的な風景を指すときに使えます。

それではそんなふうに単語のイメージを膨らませながら、音読を10回いっていみましょう。

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運営者紹介

英日産業翻訳者です。IT系やスポーツ関連商品などの企業コンテンツ、コミュニケーションやゲームのアプリの翻訳やレビュー、品質管理をしています。 2020年に東京から和歌山に移住しました。時間ができると、美味しいものやきれいな景色、由緒あるスポット、面白いイベントを求めて、折りたたみ自転車でふらふらと出かけていきます。

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