2015年7月16日木曜日

「オーダーメイド」は和製英語。それなら英語ではなんて言う?その他、車に関しての英語など。

こんにちはー、トレーナーどばしです。




引き続き、ロンドンをテーマにした本から英文を拝借していきますが、ロンドンと言えばこの車を思い浮かべる方も少なくないのではないでしょうか。そうです、赤い2階建てバスです。このルートマスターについて書いた本の英語を英会話などに使えるように、解説していきます。




本のタイトルは”The Bus We Loved: London’s Affair with the Routemaster”で、著者はTrabis Elboroughです。





ルートマスターは市内の路線バスとしては2005年に廃止され、現在は観光用としてのみ利用されています。





今回の英文


Three thousand motor buses that carried 'Londoners...to almost every important market town or village within a 30-mile radius of central London' were serviced here in the 1920s, and there was an experimental engineering shop that developed bespoke vehicles for the company. In 1925, the Chiswik Training School was established to tutor driver and conductors joining the General, and to retrain existing staff whenever its engineers introduced new models.


今回の英文の音声再生はこちらをどうぞ。"Say it"ボタンを押すと読み上げてくれます。










全体訳


1920年代にはここで、3万台のバスが整備され、「ロンドンの中心部から半径30マイル内の、主要なマーケットタウンや村はほぼすべて周り、ロンドンっ子を」運んだ。また、実験的なエンジニアリング工場もあり、会社から依頼された車を開発したりした。1925年、ロンドン・ジェネラル・オムニバス・カンパニーも協力した、クリス・ウィック訓練学校が設立された。運転手や車掌の個人指導がそこで行われ、また現役社員も技術者が新しい型を作り出すたびに再教育が実施された。







この英語、こう使おう!





  • ”market town”は市を立てる権利を保有している町のことを指す名詞です。マーケットタウンは中世からの歴史を持っていることが少なくありません。






  • ”radius”は数学などで使われる「半径」という意味の名詞です。「~の半径」で”radius of~”になります。






  • 今回の”service”はぱっと思いつく「サービス」ではありません。”ed”がついているので、動詞であることはすぐにわかりますが、自動車などにこの英語が使われるときには試験や修理を含んだ「整備する」という意味になります。あまり知られていない使い方ですが、車などの話には出てくるので、知っておくと便利です。






  • この”shop”も今回のテーマならではの使い方です。shopと言えば「店」がほとんどですが、この文では何かを作ったり修理したりする「工場」という意味として使っています。






  • ”develop”は「新しい考えや製品を発展させる」という動詞です。






  • “bespoke”は「個々の顧客の必要に応えるように作られた」という意味の形容詞です。「オーダーメイド」に近い感じでしょうか。ちなみにオーダーメイドは和製英語です。ほかにも"made-to-oder"と言ったりします。






  • ”vehicle”は「車」より少しかしこまった感じの名詞です。トラックやバスにも使います。「自動車」とか「車両」という日本語があてはまるかもしれません。文章で同じ単語ばかり使うのを避けるときに、”car”の代わりにvehicleを用いるのも1つの方法です。





  • 「設立」という日本語がぴったりな動詞の”establish”です。「何か組織やシステムを長い時間かけて始めたりつくったりする」場合に使えます。







  • 日本語でも「チューター」というカタカナ語を耳にすることがありますが、今回の”tutor”は動詞です。「個人的に指導する」という意味になります。「家庭教師をする」という意味もあります。






  • ”conductor”は「指揮者」という日本語の方が馴染みがあるかもしれない名詞ですが、今回のように電車はバスのときにこの単語が出てきたら「車掌」という意味になります。






  • “existing”は”exist”にingがついていますが、今回は形容詞のように使われています。そして意味としては「現役の」「今現在の」です。






  • ”introduce”という動詞は「誰かを誰かに紹介する」という意味が一番ポピュラーですが、今回は「初めて世に出す」といった使い方になります。

それでは以上のようなことをイメージしつつ、音読を10回しましょう。

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運営者紹介

英日産業翻訳者です。IT系やスポーツ関連商品などの企業コンテンツ、コミュニケーションやゲームのアプリの翻訳やレビュー、品質管理をしています。 2020年に東京から和歌山に移住しました。時間ができると、美味しいものやきれいな景色、由緒あるスポット、面白いイベントを求めて、折りたたみ自転車でふらふらと出かけていきます。

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