2015年4月6日月曜日

英語の「無生物主語」の感覚をつかもう!

日本語の無生物主語

こんにちは、トレーナーどばしです。


日本人にはいまいちピンと来ない英語の要素というのはたくさんありますが、

今回はその中で「無生物主語」というものを取り上げたいと思います。



学校の英語でもやった記憶があるかもしれません。

でもやっぱりピンと来ないんですよね。

英語のニュアンスを知る手がかりに違いありません(ニュアンスというものを大事にしよう)。



誤解されることもあるんですが、日本語にも無生物主語がないわけじゃありません。




お湯が沸く

湯気が立つ

雨が降る

などなど。ただ、英語と違ってどれも「自動詞」だけなんです。



自動詞、つまり「~を」とか「~に」という目的語を必要としない動詞なんですね。



英語の無生物主語


英語と違ってということは、英語はそうじゃないんです。

「他動詞」、つまり自動詞と逆で目的語を必要とする動詞と

セットで使われることがあります。実際に見てみましょう。




The news deeply made me disappointed.

(その知らせに僕はひどくがっかりした)




自然な日本語にするとカッコの中のような意味になるのですが、直訳するとこうなります。



その知らせが僕をひどく落ち込ませた。




なんとなく日本語では違和感のある表現ですよね。

日本語では人や生き物ではないもの、

無生物が静物に何か影響を与えるという言い方をあまりしません。



日本語は言語学者さんの言う、「なる」言語だからなのかもしれませんね。

一方、英語は二元論的な「する」言語だと言われます



「する方」と「される方」をはっきり区別して、

どちらがどちらにどのような影響を与えるかを伝えます。




その知らせが、僕に、落ち込ませるという影響を与えたんですね。

それと日本語の自然な訳を比べてみると、

その知らせに僕が勝手にがっかりしたようなニュアンスがあります。








他にも英語独特の無生物主語の構文はあります。

上のカッコの文が自然な日本語、下が直訳した日本語です。



Ten minutes walk will bring you my house.

(10分も歩けば私の家に着くよ)

(10分の徒歩があなたを私の家に連れて行くよ)




The useful tool helped him save time.

(便利な道具があったおかげで彼は時間が短縮できた)

(便利な道具は彼に時間短縮をする助けをした)




The complicated situation didn’t allow me to make a decision.

(複雑な状況に私は決断が下せなかった)

(複雑な状況が私に決断をくだすことを許さなかった)





こうした構文に使われる動詞はまだまだありますが、

それだけで丸暗記する必要はありません。

こうした言い回しがあるんだな、

というくらいに知っておけば

何だか違和感のある言葉づかいが出てきても驚かないようになると思います。




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英日産業翻訳者です。IT系やスポーツ関連商品などの企業コンテンツ、コミュニケーションやゲームのアプリの翻訳やレビュー、品質管理をしています。 2020年に東京から和歌山に移住しました。時間ができると、美味しいものやきれいな景色、由緒あるスポット、面白いイベントを求めて、折りたたみ自転車でふらふらと出かけていきます。

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