英単語のニュアンス、イメージ
こんにちは、トレーナーどばしです。英和・和英辞典をうまく利用することについて以前話しましたが、
今回は英和辞典を使うときに気をつけることに注目したいと思います。
英和辞典で意味を調べるときに大事なことは、
イメージをつかむということです。
知らない単語の意味を調べて、それらしい訳語を見つけたら
なんとなく終わりにしてしまいがちです。
そのときは、なるほどそういう意味か、と納得して辞書を閉じてしまうと、
ちょっともったいないかもしれません。
せっかく辞書で調べてたどり着いた単語なのに、
きっと次の日には頭から消えてしまっているでしょう。
こうしてしまう1つの理由には、
私たちが英単語を覚えるときにしている癖があります。
それは英語1つに対して日本語1つ、一対一で覚えようとする癖です。
でも、困りませんでしたか?
なんで”see”も”look”も”watch”も「見る」なんだろうって。
知っている方も多いと思いますが、3つの「見る」という動詞(動詞の状態動詞と動作動詞を知っていますか?)はそれぞれはまったく違います!
3つの「見る」
see
これはどっちかというと見るというより、
目に入った、視界に入ったという方が近いです。
見ようとしてみたのではないんですね。
I saw her at the station yesterday.
(昨日、駅で彼女を見かけたよ)
これがwatchだとちょっと怪しい人になってしまいます。
look
She looked at me with an angry expression.
(彼女は怒った顔で私を見ていた)
atやonとセットで使われるのもそのためです。
眺めているという感じもあります。
watch
じっと見ています。注視ですね。
They watched everything I did.
(彼らは私がすることなすことすべてを見ていた)
テレビを見るときなんかもwatchですよね。
そこからしばらく視線を動かさずに見ている感じです。
どれも中学校で習う単語ですが、
ついつい「見る」という訳を知っているからまあいいやと考えてしまいがちですが、
実はそれが英語を自由に使うのに足枷となってしまいます(では「知る」に当たる英語のニュアンスは?)。
しゃべるときにまず日本語にしてから
それに対応する英語をおもいださなければいけないからです。
たとえどんなに単語やチャンク(英会話にチャンクは不可欠)、コロケーション(コロケーションを覚えよう!)
また、リスニングやリーディングのときにも、
その微妙なニュアンスのずれが積み重なって相手の伝えようとしていることが
最終的によくわからなってしまったりします。
英語の訳語を知っているよりも、そのイメージをちゃんとつかんでいることが大事です。
そういった意味で、英和辞典を使うときにも、
その前後のカッコに書いてある細かな説明や、
フォーマルか口語かといったマークも非常に大切です。
言葉を単なる記号として覚えるのではなく、
イメージを知っておくには、ちょっと立ち止まってその単語の手触りを
確かめる時間が必要です。
一言,申し上げますことを,ご容赦ください。They watched everything I did. または They watched all of what I did. または They watched all I did. のどれかのような気がするのですが?
返信削除もっとも最後の All someone do は慣用的には All I did was just touch the button.「私がしたことといえば,そのボタンに触っただけです」とか, All you have to do is just push this button. 「あなたがすべきことは,このボタンを押すだけでいいんです」のように,「…するだけ」という意味で使われることが多いことはすでにご存知だと思います。 Lingo-Field (仙台)
Lingo-Fieldさん、コメントありがとうございます。
返信削除ご指摘の通り、whatはeverythingの後ろには使えませんでした。記事の方も訂正しました。今後ともよろしくお願いいたします。