2015年8月24日月曜日

「○○離れ」を英語にすると?単語ひとつでは言えないんです・・・。

こんにちはー、トレーナーどばしです。


よく「若者の○○離れ」なんてメディアなどで取り上げられることがありますよね。読書だ離れとか車離れだとか、昔は若者が夢中になっていたものが時代の流れとともに興味を持つ人が減っていく現象をそんな言葉で表したりします。





では、その「○○離れ」を英語で言うとどうなるんでしょうか?





<「○○離れ」を英語にすると?>






実はシンプルに言える英語はありません。



英語にすると、"the shift away from"になります。



この"shift"は名詞ですが、カタカナ語の「シフトする」の意味と同じで、位置や方向が変わることです。"away"にもやはり別の方向に、というイメージもあり、さらに何かから離れていく副詞です。"from"は「~から」という起点を表す前置詞ですね。

少し長く感じられるかもしれませんが、チャンクで覚えるクセをつけると熟語も楽になると思います(英語学習するならチャンクを意識しよう!)。





直訳すると、「~から離れて別の方へ行くこと」という意味になります。



自動車を買う人が減っていく「車離れ」なら"the shift away from buying a car"。長いし説明している感じです。



もしかしたら、日本語の「○○離れ」というのは、「親離れ」から派生したものなのかもしれませんね。



では、「親離れ」は英語で言うとどうなるんでしょうか?






<「親離れ」を英語にすると?>





"independence from parents"



これも一語で表す英語がないんです。"independent"が「独立」(シラブル発音[In-di-PEn-də ns]"parents"が「両親」(シラブル発音[PEEər-ənt])。「親からの独立」と、そのままの訳になります。




これは、欧米ではわざわざ親から離れて独立することを問題にするようなことではないから、なのでしょうか。少々お恥ずかしい気持ちになります。





「○○離れ」というのは日本語独特なのかもしれませんが、その中で英語一語で言えるものもあります。それは「活字離れ」です。読書離れよりもこの言葉の方が一般的な言い方として(ネガティブな意味を込めて)使われますね。






<「活字離れ」を英語にすると?>




活字離れは英語にすると、



"aliteracy"になります。




シラブル発音[ə-LIt-ər-ə-si]。「リテラシー」はカタカナ語として日本語にもありますが、それに「離れる」の"away""a"が頭についています。




"literacy"は読み書きなどの能力という意味なので、英語は「読書離れ」を単に本などを読まなくなることではなく、そうした能力からの離脱ととらえているようです。




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英日産業翻訳者です。IT系やスポーツ関連商品などの企業コンテンツ、コミュニケーションやゲームのアプリの翻訳やレビュー、品質管理をしています。 2020年に東京から和歌山に移住しました。時間ができると、美味しいものやきれいな景色、由緒あるスポット、面白いイベントを求めて、折りたたみ自転車でふらふらと出かけていきます。

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