2015年5月30日土曜日

どんだけ英単語を覚えても英会話に自信がない。それなら単語の位置を覚えよう!

こんにちは、トレーナーどばしです。

時間をかけて覚えた英単語や英語のフレーズが、いざとなると出てこないということはよくありますよね。日本語を見ればその訳にあたる英語は思い浮かぶし、英語を聞けば言っている意味がわかる。


それでもスピーキングやライティングなどで考えを英語で組み立てて表現するとなると、あれだけつぎ込んだ時間と労力はどこへやら、拙い言葉しか出てきません。自分の言葉として英語をいつでもどこでも四次元ポケットのように出せるようになるのが私たち学習者の目指すひとつの理想の姿ではないでしょうか。



目次

  1. 英語を思い出す「トリガー」とは?
  2. 日本語圏のトリガー
  3. 実際にトリガーを作ってみる
  4. 作ったトリガーを活用する


  5. 英語を思い出す「トリガー」とは?

    日本で日常を暮す私たちにとって、すらすらと英語を話すことができない理由はそのあたりにありそうです。自分のタイミングで自分が選んだ英語を取り出せるかどうか、それは「トリガー」という考え方にあるように思います。


    「トリガー」、つまり引き金となるものです。それは私たちが英語をアウトプットするときに「きっかけ」となるものです。英語圏に生活して、日々のコミュニケーションを英語でやりとりしているならば、常に英語に囲まれている状態なのでトリガーとなるものが周りにあふれた状態になります。意識する必要もなく、その英語がどのような状況で使われるのかという「文脈」(文脈が大事な理由とは?)が経験として積み重ねられていきます。それは実に複雑で細かい経験です。


    日本語圏のトリガー

    しかし、日本語を普段使っていて、独学で英語を勉強する私たちにとっての「トリガー」はいつもの単語帳だったり、毎回同じことを話すCDだったり、自作の勉強ノートだったりします。一番わかりやすく、典型的なのは、英語の試験問題でしょうか。出される問題が「トリガー」となり、それに対する正解を出すというのが私たちに身についているアウトプットの基本姿勢になっています


    だから、私たちは英語を出題形式で提示されれば、それに適切な答えを英語なり日本語なりで答えるトレーニングは学校時代から積んでいます。なんとなく自分の英語が「受け身」だな、と感じたことはありませんか?きっとそれはこうした出題型のトリガーが私たちの英語学習を形作っているからなのかもしれません。


    音読や聞き流しやフレーズの暗記などをしても、流暢に英語が話せる自分の未来の姿が思い描けないのはそこに理由があるように思います。自分がどんな英語を話せるようになりたいかは実は大きな問題なのかもしれません(それを見つけるための10の質問)。


    実際にトリガーを作ってみる

    このブログでも音読実践トレーニングを連載していますが、スピーキングの練習として「英日ごちゃまぜ文」というものがあります。文脈の中で、しかも丸暗記に頼らない実践的な音読トレーニング(このブログの英語音読練習の記事例)ができるようにしたものです。それでも、もう少し工夫と頭のエネルギーを使えば、もっと英語が出てきやすくなるのではないかと考えていました。自分でチャンクを作っていくと、さらに記憶に残ると思います(英語学習に「チャンク」が有効な理由)。


    そこで、ちょっとアナログな面はあるけど、きっと効果がある方法をプラスアルファで考えたので、よかったらお試しください。それは、トリガーを能動的に自分で構築していくシンプルな方法です。


    手前味噌になりますが、英日ごちゃまぜ文を例にやってみましょう。このようにこれまでトリガーとしていた英語なり日本語なりの文章があるとします。




    つまり、この文章自体がトリガーになっています。この文章が目に入ったときに私たちのスイッチがONになって英語が頭に思い浮かぶようになっています。


    それを、自分の頭の中にトリガーを作り出します。そのきっかけとなるものは、どの言葉がどの位置にあるかという情報です。一字一句細かくどの言葉がどこにあったかまで覚える必要はないと思います。だいたい、ページの上の方にあったか、右の方にあったか、左下の方にあったかといった具合に位置を記憶しましょう。



    これによってなにかを提示されないと英語が出てこない状態から、自分で思い出すようにします。これがまず準備です。


    作ったトリガーを活用する

    そして、思い出せるようになった英単語やフレーズを、どんな文脈にあったかを参考にしながら、実際にどんなシチュエーションで使えるかシミュレーションしていきます。as usualをどんな会話の流れで使うか、the steering wheelが出てきそうな状況は何かといった感じです。この想像を頭の中でしているだけでも、ちょっと楽しくなってきませんか?あれ、私だけ?


    音読したり聞き流しをしたり多読をしたり簡単な英作文をしたりというのは、たくさんの量をすることが多く、時間もかけるので自分としては充実感がそこで得られますが、どうしてもその本やCDなどの素材に縛られてしまい、自由に能動的に英語が使えない面があります。


    最初はめんどうに感じられるかもしれませんが、英会話で自分の英語を使うという感覚が味わえる方法だと思いますのでぜひお試しください。このブログなら、音読とプラスで練習していただければ、きっと効果倍増ですよ。

おすすめ記事>英語学習するならチャンクを意識しよう!独学ならなおさらチャンクは欠かせない。



0 件のコメント:

コメントを投稿

こんな記事も読まれています

運営者紹介

英日産業翻訳者です。IT系やスポーツ関連商品などの企業コンテンツ、コミュニケーションやゲームのアプリの翻訳やレビュー、品質管理をしています。 2020年に東京から和歌山に移住しました。時間ができると、美味しいものやきれいな景色、由緒あるスポット、面白いイベントを求めて、折りたたみ自転車でふらふらと出かけていきます。

連絡フォーム

名前

メール *

メッセージ *