こんにちは、トレーナーどばしです。
学校の試験や入学試験のために、
いったい私たちはどれだけの英単語を覚え、
そして忘れたでしょうか。
あらためて英語をやってみたいと思っても、
あのころの大変な思いがよみがえって
「めんどうくさい」気持ちにたちまちノックアウトされてしまう、
そんなことはないでしょうか。
そしてあれだけ苦労して覚えたのに、
なかなか使える英語にならないという諦めもあります。
”I”は「わたし」、”run”は「走る」、”book”は「本」。
そうやってひとつひとつ覚えましたよね。
でも、本当に”I”はわたしですか?”run”は走るですか?”book”は本ですか?
I booked a sheat on a train.
この文はもちろん「わたしは列車の椅子で本していた」ではありません。
「わたしは列車の席を予約した」です。
この”book”は「予約する」です。
ランダムハウス英語辞典によると、
”book”は名詞だけで18個、動詞は他動詞だけで8個の意味があります。
そんなのもっと覚えられないじゃないか!と言われそうですが、
専門家にでもなるのでなければ、それらをぜんぶ覚えようとする必要はないと思います。
というより、そもそもこうした辞書的な覚え方は実用的な英語向きとは言えません。
言葉のイメージがつかめないままになってしまうからです。和英辞典を使って、先にイメージを持っ
ているところから英語を覚えるのも1つの方法です(もっと和英辞典を使わないともったいない)
さっきの文も、「僕が列車の席を予約しといたよ」かもしれませんし、
「わたくしが列車の席はおさえておきましたが」かもしれません。
”book”の「本」に近い意味だけでも先の辞書には
「書物、書籍、単行本、著書、著述、著作」といった日本語があてられています。
簡単な単語ほど多くの意味を持っているものですが、
それでも何千何万という単語がそれぞれカバーしている意味を丸暗記するなど、
途方もない時間がかかります。
16か国語を身につけたロンブ・カトーという人はその著作で語いを増やすには、
「文脈(コンテキスト)」が欠かせないと言っています。
彼女の言う「文脈」というのは普段私たちが使っているよりも広い意味で、
その単語などの生息地域のようなものだと言えるでしょう。
タヌキなら雑木林などにはいるけど砂浜や高山にはいないように、
bookという単語は読まれたり席を確保したりする場面には出てくるけど
料理や水泳をしているときには出てきません。
”I”という単語も多くの英語学習の本では
「わたし」あるいは「ぼく」という日本語が使われますが、
翻訳された小説などを読めば、「俺」や「うち」、「あっし」、「おいら」、「あたし」など、
その文脈によって変わります。本が書物になったり著作となったりするのと同じですね。
語いを増やすのに大事なのは文脈、その単語、熟語、
フレーズの生息地域を気にしてあげることです。
標本みたいに並べた単語では、相手に届きません。
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