今回は英語のシラブルを意識するコツについてお話したいと思います。
英語のシラブル(音節)は日本語のように1文字につき1つではありません。学校でもあまり説明されないことシラブルですが、詳しくは「英語のシラブル(音節)がきっとあなたのリスニングを上達させてくれる」の記事をご覧ください。
当ブログでは発音やアクセントなどともにシラブルを音読できる「シラブル発音文」を使って英単語などの音を紹介していますが、自分で用意した教材でリスニングや音読の練習をしようと思ったとき、なかなかシラブルを意識するのは理屈はわかっていても難しいものです。
~英語のシラブルを意識するための原則~
英語のシラブルの原則として、次のことをまずおさえておきましょう
「英語のシラブルは母音のポイント1カ所につき1個」
これさえ忘れなければ、シラブルのコツはほぼつかんだも同然!
この原則には2つの意味を含んでいます。
- いくつ子音が並んでいても、母音のポイントの数でシラブルの数がわかる
- 母音が2つ並んだり、長音になったときには1つのカタマリとして考える
以前にコロケーションを紹介した"destination"を例に見てみましょう。
destinationはシラブル発音文にすると<DEs-tə-NEi-shən>
ハイフンで区切られているのがシラブルになります。つまりdestinationのシラブルは4つ。
どうして"Thank you"は「サンク ユー」ではなく「サンキュー」なのか
まず、このそこそこ文字の多い単語は全部で11文字あります。音に注目してみると子音はd,s,t,n,sh,nの6つです。
それでも母音のカタマリは4つしかないのでシラブルは4つなんです。ここが少し日本人の私たちにとってはややこしいところでもあります。
以前、子音の発音の仕方について書いた記事の中で、子音と母音をわけて1つずつ発音できるようにならないと英語の発音はきちんとできないと説明しました。
しかし、実際にリスニングやスピーキングをしようとしたときに、1音ずつバラバラに発音しようとしたり聞こうとしたりすると、まずネイティブのスピードについていくことはできません。
ひとつひとつの音をきっちり発音できることはもちろん大事なのですが、英語は日本語よりも抑揚の大きな言語なので、1音1音同じように発音していてはあの独特のリズムに乗れないのです。
1音ずつではなく、1つのシラブルは1つの音のカタマリと考えて一気に言えるように、聞くようにしましょう。
"thank you"が「サンク ユー」ではなく「サンキュー」なのも、"thank"の"k"が単語の壁を越えて、子音の少ない"you"の方にくっついた結果だと言えるでしょう。これは"thank you"だけではなく、"get on"が「ゲットオン」と言わず「ゲッ ト(ド)ン」になるというリエゾンを理解する助けにもなります。
母音のポイントを中心にしてリスニングやスピーキングをしよう!
「母音が2つ並んだり、長音になったときには1つのカタマリとして考える」
またdestination <DEs-tə-NEi-shən>を見てみましょう。
この単語の3番目のシラブルに着目します。"na"のつづりにあたる"NEi"という発音ですが、母音が2つあります。これは二重母音と呼ばれるもので、母音が続いているときには1つのカタマリとして考えるというものです。長音のときも同じです。ただ、母音が4つ並ぶとそこから別のシラブルになります。長すぎるよ、ということなんでしょう。
"I"は日本人の感覚だとどうしても「アイ」という2つのシラブルだと考えてしまいますが、英語では1つのカタマリとして1シラブルになるんですね。
これを見てもわかるように、英語のシラブルは「母音のあるポイント」を中心にして区切られています。そしてそのまわりに子音がくっついているイメージです。私たちにとって英語が少し早口に聞こえる理由の1つに、この母音のポイントをカタマリとして発音しているからです。
まとめ
ということで英語のシラブルを意識するコツをまとめますと、
「それぞれのシラブルの母音(のカタマリ)を核にした1つの音とだて考えて、一気に早口で聞くように、言うようにする」
とリスニングでもスピーキングでもネイティブの方に近い英語が身につくのではないでしょうか。つまり日本語の「1音づつあてたシラブル」⇒「子音や母音が複数あっても1つの音のカタマリのシラブル」だと意識するということです。
<DEs-tə-NEi-shən>なら"DEs""tə"NEi””shən”と、それぞれのカタマリを母音を中心にして4つをつなげて言うようにしてみましょう。
シラブル発音文で練習したいなら、当ブログの「著名人の英語の名言でレベルアップ」の記事もよかったらご利用ください。⇒サイドバーの「実用向け英語解説」の中、または「過去記事」の中にリンクがあります。
音読をするときなどは、チャンクに区切りながらシラブルの意識を持つといいかもしれません。チャンクについての記事は⇒「英語学習するならチャンクを意識しよう!」
☆シラブル関連書籍の紹介☆
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Nice post. türkcell fatura ödeme
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