2023年5月11日木曜日

どうなるアメリカの債務上限、で英語学習!

 


今月19日から広島でG7の開催が予定されています。参加国の中で注目を集めているのがもっとも影響力のあるアメリカ。債務上限の引き上げが下院で野党の共産党の反対によって行き詰った状態にあり、G7も状況によってはオンラインで参加する可能性も出ています。今回はジョー・バイデン大統領が国民に向けて投稿したツイートです。


You might be hearing folks in D.C. talking about a default.


Here's the bottom line if House Republicans refuse to pay our bills:


Higher interest rates

Risk of halted Social Security payments

And the 12.7 million jobs we've added on my watch?


Over half that many could be gone.


この文のフォニックス・シラブルです。


ju maɪ tbi ˈhi rɪŋ foʊks ɪn di.si. ˈtɔ kɪŋ əˈbaʊt ə dɪˈfɔlt.


hɪrz ðə ˈbɑ təm laɪn ɪf haʊs rɪˈpʌ blɪ kənz rɪˈfjuz tu peɪ ˈaʊ ər bɪlz:


ˈhaɪ ər ˈɪn trəst reɪts

rɪsk ʌv ˈhɔl təd ˈsoʊ ʃəl sɪˈkjʊ rəti ˈpeɪ mənts

ænd ðə twɛlv pɔɪnt ˈsɛ vən ˈmɪ ljən ʤɑbz wiv ˈæd əd ɑn maɪ wɑʧ?


ˈoʊ vər hæf ðæt ˈmɛ ni kʊd bi ɡɔn.



単語などの解説です。


  • folks in D.C.…(ワシントン)D.C.の人たち、つまり「国会議員」を指しています。フランクな言い方ですね。親しみやすい言葉で語りかけているのでしょう。
  • a default…「債務不履行」。このままだと米国政府債務は31兆4,000億ドルの法定上限に達し、国債の新規発行ができなくなりますが、返済能力には問題がないテクニカル・デフォルトになります。しかし、同国内だけでなく、世界経済への影響も少なからず発生すると見られています。
  • the bottom line…ここは掛けことばになっています。「結果としては」という意味で使われていますが、bottom lineは「当期純利益(最終損益)」といった会計に使われる言葉でもあります。
  • interest rates…「金利」。
  • halted of Social Security payment…社会保障の(国からの)支払い停止
  • on my watch…直訳すると「私の監視下で」ですが、少し原文よりニュアンスが強くなってしまうでしょうか。意訳になりますが「私の政権下で」でもいいかもしれませんね。
  • could be gone…「失われるでしょう」。これもgoという単語を使うことで、文章が固くならないようにしているのではないでしょうか。


それでは最後に日本語訳です。

ワシントンDCの議員たちが今債務不履行について議論していると耳にしているかもしれません。
 
下院共和党が国の請求書(国債)の支払いを拒否した場合、次のような結果になるでしょう。

金利が上がる
社会保障が受け取れなくなるリスクが発生する
そして、私の政権下で創出した1,270 万件の雇用はどうなるでしょうか?

半数以上が失われる可能性があります。


2月にも歳出削減を求める共和党とバイデン政権の間で協議が難航しました。大統領選のかけひき材料にもなってしまっている債務上限の引き上げは今後どのような決着を見るのでしょうか。


それではまた!





 

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英日産業翻訳者です。IT系やスポーツ関連商品などの企業コンテンツ、コミュニケーションやゲームのアプリの翻訳やレビュー、品質管理をしています。 2020年に東京から和歌山に移住しました。時間ができると、美味しいものやきれいな景色、由緒あるスポット、面白いイベントを求めて、折りたたみ自転車でふらふらと出かけていきます。

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