こんにちはー、トレーナーどばしです。
さて、前回はロンドンの食料品店を集めた本でしたが、今回は入れ替わりの激しいこの町の中で頑張っているレストランを並べた1冊です。これを読めばロンドンのシンボルと言えるレストランがすぐにわかりますね。
タイトルは”London’s Classic Restaurants: A Guide to Iconic Restaurants and Eateries”で、著者は前回と同じCara Frost-Sharrattです。
それではAnderew Edmundsというお店についての文章を見てみましょう。
今回の英文
The food is largely based around Mediterranean flavours, with a menu that changes daily, whilst keeping some classic dishes on the list permanently. This has the benefit of encouraging regulars to return. It appeals to those who choose a restaurant based on a favourite dish as well as people who favour the atmosphere but wish to diversity their lunch choices. The wine list is heralded as one of the best in the business because of the care taken with regards to variety and price point.
今回の英文の音声を聞きたい方はこちらをどうぞ。音読やシャドーイングなどにご利用ください。
全体訳
料理の大部分は地中海風の味付けになっている。メニューは日替わりになっているが、ずっと変わらず名を連ねている昔ながらの料理もある。これこそが常連客にとってはうれしいことであり、また来ようという気持ちにさせるのである。自分の好きな料理を基準にレストランを選ぶという人にとってもこれは魅力的である。それはこの店の雰囲気が好きだし、ランチの選択肢は幅広いところもいいという人たちにとっても同じだ。ワインの品ぞろえはこの業種の中でも随一だと喜ばれている。種類とプライスポイントに配慮しているからこそである。
この英語、こう使おう!
◎”largely”
”largely”は大きさとは関係ありません。「大方は」「ほぼ全部が」という意味で使える副詞です。今回は”based”を修飾しています。
◎”whilst”
”whilst”という接続詞は意味としては”while"と同じです。では何が違うのかと言うと、かしこまった言い方なのがwhilstです。発音は、シラブル発音文だとです。今回の意味としては”although”のような「~だけれども」という反対の事実も含んでいることを表しています。
◎”classic”
”classic”は「伝統的な」「古典的な」といった日本語が当てはまる、形を変えない良さを表す形容詞として使われています。「クラシック」というカタカナとだいたい同じです。ただ、場合によっては、「多くの人に受け入れられる形」といった意味にもなり、必ずしも長い歴史がなくても、そうなるであろうものにも使えるので覚えておきましょう。
このお店のclassicなので、地中海の一般的な料理というわけではなく、古くからメニューにある料理という意味です。常連さんが頼む「いつもの、あれ」ってやつです。
◎”dish”
”dish”は今回、「特定の種類の料理」という意味で使われています。”classic dishes”は伝統的なお皿ではありません。
レストランで、どんな料理かと聞くときには”What kind of dish is this?"(これはどんな料理ですか?)とたずねたりします。
◎”permanently”
”permanently”は「いつの時代にもいつもある」といったニュアンスで使える副詞です。これから先にもあるだろうという含みがあります。
◎”benefit”
今回の”benefit”は「いいこと」といったニュアンスの名詞です。もっと具体的にお金などの「利益」といった使い方もしますが、今回は「うれしいこと」「ありがたいこと」といった感じです。
◎”encouraging”
”encouraging”は誰かを「<~しよう!>という気持ちにさせる」形容詞です。行動につながるようなきっかけになっているものを言います。
今回ならばまたあのお店に行こうという気持ちにさせるということです。
◎”regular”
今回の”regular”は名詞です。「常連客」という日本語がぴったりですね。
◎”as well as”
”as well as”は受験の英語でも出てくる英語ですね。「~もまた」という意味になりますが、そこには「それに加えて~も」といった感じで、つけ加えて「~もそうだよ!」というふうに使うことができます。話したりしていて、思い出したりしたときに便利です。
◎”favour”
”favour”は好きであったり好んだりしていますが、抽象的なものに使う動詞です。食べ物とか人ではなく考え方ややり方、あり方といったものを「いいなと思う」ことをfavourと言います。ちなみにfavourはイギリス英語でアメリカではfavorです。
店の雰囲気というのも、確かに選ぶ基準として大きなものかもしれませんね。
◎”herald”
”heralded”という動詞は今回、「社会的に好意的な評価をする」という使い方をしています。受動態なので「評価をされている」となりますが。きちんと言葉にしてプラスの意見を言ってもらっている状態です。
ウチの店は最高だよ!という自己宣伝ではなく、世間の人たち、お店に通うお客さんたちがあそこはいいわよねぇ、という評価をしているわけです。口コミのプラス評価バージョン。
ウチの店は最高だよ!という自己宣伝ではなく、世間の人たち、お店に通うお客さんたちがあそこはいいわよねぇ、という評価をしているわけです。口コミのプラス評価バージョン。
◎”the care taken ”
“the care taken ”というのはなかなかネイティブでない私たちには出てきそうで出てこない表現です。”take care(気を払う、心を砕く)”という日本人も知っている人が多い英語を、名詞のcare(注意、配慮)をメインにして、takenという過去分詞を使って受動態のようにして修飾しています。こういう使い方もあるんだな、と感心してしまいます。
◎"care"と"regard"
”care”と”regard”を英和辞典で調べると「注意」という日本語があり、いくらか意味が重なっている部分があるようです。ただ、意味や文例を見るとわかるようにcareには「心配だからちゃんと見ること」といったイメージがあります。ちゃんと見ておかなきゃだめだな、という感じですね。
一方、regardは「大切だったり価値があるものだったりするから見ること」といったイメージがあります。どちらかというと、つい目が行ってしまう、興味関心を持っています。
今回は前後で両方の注意、配慮が使われています。regardが補われている形なので補足して説明している感じなのかもしれません。
このお店ではワインに十分な配慮をして提供しているんでしょう。
一方、regardは「大切だったり価値があるものだったりするから見ること」といったイメージがあります。どちらかというと、つい目が行ってしまう、興味関心を持っています。
今回は前後で両方の注意、配慮が使われています。regardが補われている形なので補足して説明している感じなのかもしれません。
このお店ではワインに十分な配慮をして提供しているんでしょう。
それでは以上の英語のニュアンスを思い浮かべつつ、音読を10回しましょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿