2015年7月23日木曜日

パンひと塊に使う英単語について。その他、「やめる、とめる」じゃない"stop"の意味についてなど。

こんにちはー、トレーナーどばしです。





今回はロンドンの食をガイドする本です。イギリスの食べ物というといろいろ言われることが多いですが、実際に食べてみなきゃわからないじゃないか!ということでロンドンを訪れるときのためにこの本を紹介します。





レストランなどではなく、町の食料品店を集めた1冊です。地元の人たちが通うようなお店に行ってみるのも、その土地のことが知れて楽しいですよね。




タイトルは”A Foodie’s Guide to London”で、著者はCara Frost-Sharrattです。






それではベーカリーについてのまえがき部分を見てみましょう。





今回の英語


Whether you are looking for a loaf of bread to take home, a place to stop for a coffee and a slice of cake, or perhaps an indulgent treat for a special occasion, you can guarantee that London has a bakery to suit. From north to south and east to west, London's bakeries are unbeatable in terms of quality and diversity.


この英文の音声を聞きたい方はこちらをどうぞ。"Say It"ボタンを押すと読み上げてくれます。






全体訳


持ち帰り用に一斤のパンを探すにしても、コーヒーやケーキをちょっといただけるような場所を見つけるにしても、あるいは特別なイベントにわがままをさせてるれるところが必要だとしても、ロンドンならぴったりなベーカリーを見つけられることは間違いありません。北から南、東から西にいたるまで、質と幅広さから言ってロンドンのベーカリーは無敵です。







この英語、こう使おう!



”whether”

副詞はなかなかうまく使うのが難しいですよね。”whether”は今回、相手に選択肢を示す使い方をしています。ただ、基本的には2つのうちからどっちか、という使い方をするので、今回は”perhaps”でもう1つつけ加えているようです。何を”looking for”するのかという選択肢ですね。


今回は日本でも買ったパンを食べられるお店が増えてきていますが、さらにイベントもさせてくれるところのようなので、どちらかというとパンがメインの個人レストランに近いのかもしれません。



“look for”

「何かしらを期待や予期をして(expect)求める」という動詞です。英語のexpectは必ずしも日本語のようにわくわくやポジティブの感情をともなうとはかぎらず、「~こうなるんでは」という予測に近いものです。






” loaf ”

私は意訳して「一斤」としてしまいましたが、” loaf ”は「パンひとかたまり」という名詞で、重さの単位を伝えようとするものではありません。パンにだけ使う英語です。

基本的には食パンをイメージします。ひとかたまり買って、家で切って食べるんですね。





”stop”

今回の”stop”は「少しの間そこにいる」という動詞です。”stay”に近いですが、あまり長居する感じではありません。








”slice”

日本語の「スライス」というとパンやチーズなどに使うイメージになりますが、”slice”はケーキの「一切れ」といった感じにも使える名詞です。大きな塊から切り離したものがsliceです。







”indulgent”

”indulgent”は「やりたいこと欲しいものをなんでもさせるし与える」というイメージの形容詞です。「甘やかす」といった感じでしょうか。なので基本的にこの単語はマイナスイメージで使うことが多いですが、今回は、”a special occasion”だからあえてそれを許してくれるのもいいでしょ、というニュアンスですね。

ケーキなども食べられるところなので、おそらく誕生日のようなお祝いをパン屋さんでできるんですね。






”occasion”

”occasion”という名詞にはすでに「特別な」というニュアンスが含まれています。今回は具体的には「記念日、お祝い、式、イベント」といったハレの日をひっくるめて想像させる英語です。めでたいことに使える単語ですね。







”guarantee”
この”guarantee”という動詞はちょっとやわらかく理解する必要がありそうです。主語が何かを「請け合ったり保証したり約束したり」してくれる使い方が多いのですが、今回は主語が何かを「確信する」という意味になっています。”make sure”と”sure”の両方の意味を持っているといえば近いのかもしれません。







”suit”

toの後ろにあるので、今回の” suit”は動詞で、「~にとってぴったりにになる」という意味です。服のスーツじゃありません。







”unbeatable”

”unbeatable”は通常、勝負ごとなどにたいして「負けない」「無敵の」といった使い方をする形容詞なので、パン屋の話をしている中でこの単語を見て私はあれ、と思いました。他の国や都市を意識して、うち(ロンドン)のパンは世界一だよ、というくらいの著者の気合いが伝わってきます。







◎“in terms of”

“in terms of”は「~に関しては」というふうに範囲を限定させることができる英語です。3つの単語があわさっていますが、inやtoなどと同じ前置詞です。”in spite of”や”out of”、”as far as”などもそうで、群前置詞などと言われたりします。


それではそれぞれの単語のイメージを持ちつつ音読を10回しましょう。

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運営者紹介

英日産業翻訳者です。IT系やスポーツ関連商品などの企業コンテンツ、コミュニケーションやゲームのアプリの翻訳やレビュー、品質管理をしています。 2020年に東京から和歌山に移住しました。時間ができると、美味しいものやきれいな景色、由緒あるスポット、面白いイベントを求めて、折りたたみ自転車でふらふらと出かけていきます。

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