今回は「とまどう」にあたる英語の数々を紹介して、そのニュアンスの違いを感じてもらえたらと思います。ちなみに「とまどう」という日本語だと、「困惑する」や「当惑する」、という言葉が近いですよね。「とまどう」は予想外の出来事が原因、「困惑する」は何をしたらいいのかまったくわからない、「当惑する」は途方に暮れているといったところにそれぞれ特徴があるようです。迷っていたり、決めかねたり、対応しかねて立ち尽くしているんですね。
「ぐずぐずする」や「尻込みする」、「気持ちが揺れる」といった表現も、これから紹介する単語に含まれるニュアンスかもしれません。
ちなみに実際の会話のときに自分がとまどっていることを伝えるのにfiller wordsは役立つと思うので知っておくといいでしょう(filler wordsとは?)。
「戸惑う」の意味になる英語は主に次のようなものがあります。
- be confused(235,000,000)
- be embarrassed(60,900,000)
- be disturbed(56,000,000)
- be puzzled(19,300,000)
- be baffled((13,000,000)
- be perplexed(11,000,000)
- be bewildered(8,910,000)
カッコの中はbeを抜かしてgoogle検索をしたときのヒット件数です。他の意味も含んでいるので、そのまま使用頻度にあてはまらないかもしれませんが、1つの目安としてもらえればと思います。
ではそれぞれのニュアンスを見ていきましょう。
be confused
身に起きた出来事や言われたことがよくわからなっている状態を指します。「混乱している」ところがポイントです。感情的な状態よりも思考がまとまらない状態に焦点が置かれています。「よくわからないんだけど」という感じで"I'm confused."と言ったりします。
be embarrased
人前できまりが悪かったり恥ずかしくって困っている状態です。なので誰もいないところで1人"be embarrassed"することはありません。会話や文章の中にはっきり言ったり書いたりしていなくても、他人の目を意識して気になってしまっている状態を意味しています。
be disturbed
嫌な出来事などがあって気持ちが乱されている状態を指します。「まごつく」が近いかもしれません。ネガティブな感情の面が強調された言葉です。「いやだなー」「どうしたらいいんだろう」といった気持ちです。
be puzzled
ニュアンスとしては"be confused"に近いです。どういうことなのかわからないという状態を表しています。そしてもう少し具体的に「理由」や「原因」、「答え」など手がかりとなるものがつかめていないことを示唆しています。
be buffled
"be confused"やbe puzzled"よりも途方に暮れています。まったくどういうことなのか、どうしてなのか、どうしたらいいのかわからない状態です。手がかりになりそうなものがいささかなりとも見えていません。
be perplexed
やはりどういうことなのかわからない状態ですが、そこに不安な気持ちが含まれています。また、不安と混乱の気持ちがそのまま表情に出ています。
be bewildered
"be confused"の上位互換です。かなり混乱しています。物事が複雑だったり問題が大きすぎたりして解決の糸口が見つからないときなどに"be bewildered"になります。
どうでしたでしょうか。普段の状況でどの「戸惑う」が当てはまるかを考えてみると、それぞれの微差をとらえやすくなるかもしれません。丸暗記だけではなく、経験によった覚え方をすると身につきますよね!
同じように「震える」や「喜ぶ」に当てはまる英語はどうなるでしょうか?
⇒「震える」英語はバリエーション豊か。違いがわかる学習者になりたい。
⇒「喜ぶ」英語をカバーする5つの単語の違いを知ろう!
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