2015年6月23日火曜日

"think"と"consider"の違いとは?その他、"disign"などのイメージについて。

こんにちは、トレーナーどばしです。


使える音読41回目の今回は、カエルです。引き続き梅雨シリーズでお送りいたします。


本のタイトルは”In Search of Lost Frog”で、著者はRobin Mooreです。絶滅したと言われている世界中のカエルを探しに、2010年に行われた調査の記録です。果たして見つけられたカエルはいたのでしょうか。


それではきょうの英文です。

きょうの英文


Let's consider, for a moment, the frog. Unchanged for more than 200 millions years, the frog is an exemplar of evolutionary design. With porous skin streched like an inverted lung across a delicate frame, frogs are intimately connected with their environment; in many ways they are an integral part of it. Some frogs have done away with lungs altogether and breath only through the skin.

英文の読み上げにはtext-to-speechをご利用ください。



全体訳


少しの間、じっくり考えてみましょう、カエルのことを。2億年以上もの間変わっていないカエルは、まさに進化の設計図の原型なのです。浸透性の皮膚は繊細な骨格全体を裏返しにした肺のように伸ばしたようになっています。カエルは環境と密接につながっているということです。つまり多くの点でカエルは環境の必要不可欠な一部なのです。カエルの中には完全に肺を取ってしまい、皮膚呼吸しかしないものもいます。


きょうの英語、こう使う!

きょうはカタカナの日本語になっている英語が多いですね。そこも要チェックです。

  • ”think”と”consider”の違いは何でしょうか?どちらも日本語にすると「考える」になることが多いですが、considerはthinkよりも慎重さが加わります。「深く考える」といった方が近いのかもしれません。



  • “for a moment”はmomentが入っていますが、「瞬間」よりももう少し長い感じがします。「ちょっとの間」という幅をもったニュアンスです。



  • “exemplar”って”example”と何が違うんだ!と思ってしまいますが、exemplarの方が「お手本」「模範」のような意味合いが強く、単なる事例や典型、原形というだけでなくいい意味合いが感じられます。



  • カナカナ語としてよく使っている言葉ってもとの英語が逆に使いづらかったりします。”design”はもちろん絵などのデザインとしての意味もありますが、イメージとしてはさまざまなパーツが組み合わさって1つの形をきちんと成しているものです。



  • “porous”はそれほどよく目にする単語ではないかもしれません。細かな穴が開いていて、空気や水をじわりじわりと通す様子を表します。



  • “inverted “は今回は”lung”なんて珍しいものと組み合わされてしまっていますが、要は「逆転」していたり、「ひっくりかえし」になっていたり、「逆」になっていたり、順のものとは反対になっているものの状態です。



  • “delicate”はカタカナ語の「デリケート」よりも、「繊細」の方がイメージに近いようです。壊れやすいけれども、その形に美しさがあるニュアンスが含まれています。



  • “frame”だけで人間の体格という意味になりますが、今回はカエルさんなので骨格という日本語にしてみました。これも「フレーム」というカタカナ語がよく使われますが、どちらかというとそれよりもstructureに近い感じです。



  • どうしても”way”に引きずられて「方法」という意味だけで考えてしまいがちですが”in many ways”はさまざまな「面で」とも、「点で」とも訳せそうです。



  • “integral”は”essential”と意味はあまり変わりませんが、数学に使われているように、少し硬い、専門用語などによく使われる言葉です。「どうしても欠かすことができないこと」ちう意味をあえて硬い雰囲気を出したいときに使いましょう。



  • altogetherは以前にsnails and slugsの回でピックアップしました。今回も同じニュアンスです。

使い方をイメージしつつ、10回音読しましょう!



よく考えてみましょう/すこしの間/カエルを
Let's consider,/ for a moment, /the frog.

変わらないで/2億年以上もの間/
Unchanged /for more than 200 millions years,

カエルは/原型です/進化の設計図の
the frog/ is an exemplar /of evolutionary design.

浸透性の皮膚で/伸びる/裏返した肺のように/全体に/繊細な骨格
With porous skin /streched/ like an inverted lung/ across/ a delicate frame,

カエルは/密接につながっている/環境と
frogs /are intimately connected /with their environment;

多くの点で/彼らは/欠かせない一部なのだ/それ(環境)の
in many ways they are an integral part of it.

あるカエルは/なくしてしまっている/肺を/完全に
Some frogs /have done away with /lungs altogether

そして/呼吸する/~だけで/~を通して/皮膚
and breath only through the skin.

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運営者紹介

英日産業翻訳者です。IT系やスポーツ関連商品などの企業コンテンツ、コミュニケーションやゲームのアプリの翻訳やレビュー、品質管理をしています。 2020年に東京から和歌山に移住しました。時間ができると、美味しいものやきれいな景色、由緒あるスポット、面白いイベントを求めて、折りたたみ自転車でふらふらと出かけていきます。

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