こんにちは、トレーナーどばしです。
梅雨シリーズ第3弾はこの時期ならではのカタツムリとナメクジを主役にした本です。なかなか斜め上を行っていますが、本気の本です。
本のタイトルは”The Secret World of Slugs and Snails”で著者はDavid George Gordonです。
それでは39回目のきょうの英文です。
きょうの英文
Like all other members of the phylum Mollusca, slugs and snails are not blessed with any of the physical characteristics that we humans attribute to our species' success. First off, snails and slugs do not have big brains. In fact, like the Scarecrow in The Wizard of Oz, they lack them altogether. In place of a complex central processor with 100 billion interconnected nerve cells, a snail relies on its local control centers, called ganglia, to call the shots.
英文の読み上げはこちらのサイトにコピペして聞いてみてください。
全体訳
そのほかの軟体動物門のように、ナメクジやカタツムリは身体特性においてなにも恵まれたところがありません。私たちヒトは種の繁栄によってその身体特性を得ることができたのでしょうが、まず、カタツムリやナメクジには大きな脳がありません。そう、『オズの魔法使い』のカカシのように、まったく脳がないのです。彼らの中央処理装置は複雑で、100億もの相互につながりあった神経細胞でできています。神経節と呼ばれるこの局所的な中枢が行動を支配しており、カタツムリはそれを頼りに動きます。
きょうの英語はこう使う!
- “phylum”は生物の分類に使われる「門」です。大きな分類から”kingdom(界)”、”phylum(門)”、”class(網)”、”order(目)”、”family(科)”、”genus(属)”、”species(種)”となります。
- “bless”には「神の」恩恵を受けるというニュアンスがあります。ただのラッキーではないんですね。カタツムリやナメクジに可哀そうに、残念に、という気持ちが伝わります。
- “attribute”は必ずしも事実として何かが原因だとはっきり確認されているわけではありません。その人の意見や考えとしては、という前提があります。確信がない、証拠があるわけではないときに使えますね。
- “First off”はややくだけて「まずは・・・」と列挙を始める言い方です。今回の英文では切れてしまっていますが、このあと”second…”と続いていきます。first offと言うと聞いている方も、いくつか提示されるんだなと予測します。
- 大脳は"cerebrum"とかただ"brain"という英語が使われるので、"big brain"は表現として大きな脳だと思われます。
- don’tが”do not”になることでちょっと強めに言おうとしているのかもしれませんね。
- “in fact”は雨についての回ででてきましたが、今回はそれとはちょっと感じが違いそうです。「つまりは・・・」というふうに、その前の文章をもう少し詳しく説明しようとしています。同じin factをそれぞれの状況で使えるようになったらまた英語が上達した実感がありそうです。
- “altogether”は強調するときに使えます。「まったく」「まるで」みたいな使い方です。”completely”のちょっとやわらかめな表現でしょうか。
- “central processor”はコンピューター用語なので比ゆとしての使い方です。相手に伝わる説明をしようとするときに、こうした比ゆは役に立ちます。
- “call the shots”は慣用句です。「牛耳る」「左右する」のようにコントロール下に置くことを表しています。
使い方をイメージしつつ、10回音読しましょう!
ほかのすべての(構成する)生き物のように/軟体生物門の
Like all other members/ of the phylum Mollusca,
ナメクジとカタツムリは/~に恵まれていない/いかなる~にも/身体特性
slugs and snails/ are not blessed with/ any of/ the physical characteristics
~ということ/私たちヒトは/~のおかげなのだと思う/種の繁栄
that /we humans/ attribute to/ our species' success.
最初に/カタツムリとナメクジは/~がない/大きな脳
First off,/ snails and slugs /do not have /big brains.
つまり/カカシのように/オズの魔法使いに出てくる/彼らは/~それら(脳)が欠けている/まったく
In fact, /like the Scarecrow/ in The Wizard of Oz, /they/ lack them /altogether.
~の場所では/複雑な中央処理/~がある/100億の相互につながった/神経細胞
In place of /a complex central processor/ with 100 billion interconnected/ nerve cells,
カタツムリは/~に依存している/その/局所的な/中枢に、神経節と呼ばれる、支配するための
a snail/ relies on/ its/ local /control centers, called ganglia, to call the shots.
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