2015年6月21日日曜日

"drop"と"down"の「下がる」はどう違うのか。その他、"wither"と”wilt"の「しおれる」の違いについてなど。

こんにちは、トレーナーどばしです。


梅雨シリーズということで、38回目の今回は紫陽花です。ここで問題!紫陽花は英語でなんて言うでしょう?


答えは”hydrangea”です。ということで、英文をいただいた本も”Encyclopedia of Hydrangeas”です。著者はD.V. Van GeldermanとC.J.Van Geldermanです。


きょうの英文


Although most hydrageas begin to wilt immediately when the temperature is too warm for them or when they lack sufficient water, they almost always recover just as fast when the temperature drops or sufficient water is given. Structural damage to plants is very rare. In a warm spring many hydrangeas can develop new growth too early, so that late spring frosts injure the young growth.

英文の読み上げにはtext-to-speechをご利用ください。



全体訳


アジサイは適温よりも高かったり十分な水が与えられないとすぐにしおれ始めてしまうものがほとんどですが、温度を下げたり十分な水をやればあっという間に元気になります。植物の構造にまで被害が及んでしまうことはほとんどありません。アジサイは春に気温が高いと新芽の生長が進みすぎてしまうことがあります。そのため、春の遅霜があると若芽を痛めてしまいます。

きょうの英文、こう使おう!



  • although”は「~だけれども」という日本語がよくあてられます。それに続く主文で聞く人にちょっとびっくりさせるような事実を伝えたりします。今回だとすぐに元気になるアジサイの強さについてですね。



  • wilt”は植物などがしおれる様子を表していますが同じような単語で”wither”があります。witherとwiltの違いは何でしょうか。witherはもう枯れてしまった状態です。再起不能。wiltは植物がくたっとなっていますが、今回の英文のように、まだ復活する可能性をのこしています。気をつけて使い分けましょう!



  • immediately”は「すぐに」ですね。「すぐに」にあたる英語はinstantlyやsoonやpromptlyやat onceなどなどたくさんあります。immediatelyには「遅れることなく」「そのすぐ後に」といった、何をおいてもそれが起こる、他の可能性を排したニュアンスがあります。今回は"just as fast"という言葉も出てきていますが、こちらは「本当に(できるだけ)早く」といったように、意志のようなものが感じられます。使い分けましょう。



  • 気温が下がるというと”down”をすぐに思い浮かべます。現にgoogleで検索したところ、”temperature down”は582,000,000件で、”temperature drop”は17,000,000件でした。downの方がよく使われるのでしょうが、ここではdropの人や自然の現象によって「下げられる」というニュアンスが伝わってきます。原因が暗に示されているようです。



  • ここでの”structural”とは植物の細胞などの構造を指しているのでしょう。そこまで被害がないから”wilt”から”recover”できるんですね。



  • rare”はまったくなくはないけど、そうはない、くらいです。今回は”very rare”なのでほぼないくらいの感じでしょう。アジサイは丈夫な植物なんですね。



  • 今回の”can”は文脈上「できる」だと変なので、可能性があるという「~になりうる」「~がありうる」という意味になります。



  • 気温が零下になったときに地表付近にできる白い空気の層、つまり霜が”frost”です。植物などにつく霜もfrostです。




使い方をイメージしつつ、10回音読しましょう!


~だけれども/ほとんどのアジサイは/~し始める/しおれる/すぐに
Although/most hydrageas /begin to /wilt/ immediately

気温が~のとき/高すぎる/彼ら(アジサイ)にとって/あるいは/彼らが~のとき/不足している/十分な水が
 when the temperature /is too warm /for them/ or/ when they/ lack /sufficient water, 

彼らは/ほとんどいつでも/回復する/ほんとうにすぐ/
they/ almost always/ recover/ just as fast 

気温が~のとき/下がる/あるいは/十分な水が/与えられる
when the temperature /drops/ or/ sufficient water /is given.

構造的な傷害/植物への/~はほとんど(起こら)ない
Structural damage/ to plants/ is very rare. 

気温が高い春には/多くのアジサイが/生長したりする/新芽を/早すぎるくらいに
In a warm spring many hydrangeas can develop new growth too early, 

そのために/遅い春の霜が/傷つける/若芽を
so that/ late spring frosts/ injure /the young growth.

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運営者紹介

英日産業翻訳者です。IT系やスポーツ関連商品などの企業コンテンツ、コミュニケーションやゲームのアプリの翻訳やレビュー、品質管理をしています。 2020年に東京から和歌山に移住しました。時間ができると、美味しいものやきれいな景色、由緒あるスポット、面白いイベントを求めて、折りたたみ自転車でふらふらと出かけていきます。

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