2015年6月24日水曜日

使える英語音読。"ephemeral""dazzling""illustrate"などの使い方。

こんにちは、トレーナーどばしです。


きょうの英文は「虹」で行きたいと思います。本のタイトルは”The Rainbow Sky: An Exploration of Colors in the Solar System and Beyond”で、著者はTony Buickです。


きょうの英文


  Rainbows are ephemeral and beautiful, dazzling one minute, gone the next. However, they do illustrate the range of colors visible to the human eye-red, orange, yellow, green, blue, indigo, and violet.
 Sunlight traveling through each of the multitude of raindrops is refracted, reflected, and then refracted again. With mulitiple internal refrections higher orders of bows appear.
 Just as common, If you are looking for them, are Sundogs, or Pharhelia, that grace 22 1/2 degrees either side of Sun.

英文の読み上げにはtext-to-speechをご利用ください。



全体訳


 美しくも儚い、それが虹です。1分ほどの間きらめいたかと思うと、次の瞬間には姿を消してしまいます。でも、虹が描いてくれている色は、まさに人の目で確認できる範囲の色なのです。赤、橙、黄色、緑、青、藍、紫。
 太陽光は無数の雨粒を通過しては、屈折、反射、また屈折をします。何度も雨粒の内部で反射が行われることで、高次の虹が現れます。
虹を探し求めるなら、よく言われるのが、幻日がいいでしょう。幻日は太陽の左右両側22.5度を優美に彩る虹です。


きょうの英語、こう使う!


  • 植物が好きな方は「スプリングエフェメラル」という言葉をご存じかもしれません。春先に花を咲かせて夏に葉をつけるとあとは地中で過ごす植物のことです。カタクリとかフクジュソウとか。そのエフェメラルが”ephemeral”です。「ほんのわずかなひととき」を表しますが、スプリングエフェメラルが「春の妖精」と呼ばれるように、ちょっと詩的な、ファンタジーな、そして切ないニュアンスがephemeralには感じられます。

  • “dazzling”は輝きを見せるので、やはり”light”と仲がよさそうです。またdazzlingにも短い時間のニュアンスがあります。「きらっ」って感じですかね。

  • どうしても私たちは品詞のくくりを強く意識してしまいがちです。”gone”は”go”の過去分詞、という頭があると、なかなか「消えていってしまう」という意味で”are gone”という英語はすっと出てきません。goneは「いなくなった」という「形容詞」としても使えるのだとインプットしましょう。

  • お気づきになった方も少なくないかもしれませんが、”do illustrate”の”do”は強調しています。ここだけを日本語にするのはちょっと難しいですが、「まさに」が近いでしょうか。

  • “picture”は頭の中で思い描いたりしますが、”illustrate”はきちんと現実の世界に形として目に見えるように「描く」言葉です。でも、表現すること一般に使うので、写真でも文章でもOKです。想像の世界から出ていれば。

  • “travel”は私たちにもなじみ深い言葉だけに、「旅行」に限定されたイメージを持ってしまいますが、それだけでなく一定の早さで一定の方向に進む、こともtravelと言います。矢印みたいなイメージですね。

  • “multitude”は「多数の」「無数の」といった意味合いです。「いっぱいの」を少しかしこまって多数とか無数と言っているのに近いでしょうか。

  • “refract”も”reflect”も理科の用語として使われています。日本語の「屈折」が「屈折した性格」のように一般的にも使われるのと違って、refractは理科の分野でしかお目にかかりません。reflectは「よく考える」のような意味もあるので、一般的にもよく使われます。

  • “Sundog”も”Pharhelia”も「幻日」です。Sundogの方がくだけている言い方です。イギリスあるいはアメリカでは、それだけよくある現象なんでしょうか。ご存じの方がいらっしゃいましたらご教示お願いいたします。

  • “grace”は優美で洗練された様子です。ほめ言葉としてキープしておきましょう。

  • “degree”は理系ではよく使われる言葉かもしれません。今回の「角度」もあれば、「程度」「温度」などとその分野での活躍が目立ちます。

使い方をイメージしつつ、10回音読しましょう!


虹は/はかなくも美しい/1分のうちきらめく
Rainbows/ are ephemeral and beautiful, /dazzling one minute,

消え去る/次(の1分)には
gone the next.

しかし/彼らは/まさに描く/範囲を/目に見える色の/人の目に
However, /they /do illustrate/ the range/ of colors visible /to the human eye

赤/橙/黄/緑/青/藍/そして/紫
-red, /orange,/ yellow,/ green,/ blue, /indigo, /and /violet.

太陽光は/~を通って移動する/それぞれ/無数の/雨粒/屈折する/
 Sunlight/ traveling through/ each/ of the multitude /of raindrops/ is refracted,

反射する/そして/屈折する/ふたたび
reflected, /and then /refracted /again.

何度もの~で/内部の反射/高次/虹/現れる
With mulitiple /internal refrections/ higher orders /of bows/ appear.

当たり前のことだが/もしあなたが/~を探すなら/それらを
 Just as common,/ If you/ are looking for/ them,

幻日だ/それは優美な/22.5度/左右いずれの側も/太陽の
are Sundogs, or Pharhelia, /that grace /22 1/2 degrees/ either side/ of Sun.

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運営者紹介

英日産業翻訳者です。IT系やスポーツ関連商品などの企業コンテンツ、コミュニケーションやゲームのアプリの翻訳やレビュー、品質管理をしています。 2020年に東京から和歌山に移住しました。時間ができると、美味しいものやきれいな景色、由緒あるスポット、面白いイベントを求めて、折りたたみ自転車でふらふらと出かけていきます。

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