2015年6月17日水曜日

"cathedral"(大聖堂)と"church(教会)"の違いは大きさじゃないですよ。その他、「道」を表す英語についてなど。

こんにちは、トレーナーどばし(@colisajp)です。


連載中のこの使える英語音読シリーズですが、今回より英文のニュアンスやイメージに絞ったコンテンツにしていきたいと思います。


シラブル発音文についてはこれまでのクイズなどの形で継続していきたいと思います。発音などを目的にしたトレーニングをする方はぜひそちらをご活用ください。


そのかわり、ではありませんが、以前にも紹介した英文を読み上げてくれるサイトのリンクを貼っておきますので、音読のガイドとしてお使いください。





さて、35回目の今回は”Skyfaring: A Journey with a Pilot”です。著者はMark Vanhoenacker。本人が書いている本です。父の日も近いですが、こんな洋書を贈るのもちょっとおしゃれかもしれませんね。






Vanhoenackerはビジネスマンとして働きキャリアを積んできましたが、子供のころからの夢を実現させることを決意します。それは飛行機のパイロットになること。現在では夢をかなえてボーイング747のパイロットになっています。そんな彼は何を見て何を考えているのでしょうか。私たちもそこから感じられるものは少なくなさそうです。


ではきょうの英文を見てみましょう。訪れる町での話です。

きょうの英文


I've occasionally toured cathedrals in faraway cities that have labyrinths, sinuous paths inlaid in the stone that you follow around and around, back and forth. I've been strucked by the peacefulness of labylinths, the intended result of being able to see your path, and the contrast such a gift makes with the barely relaxing experience of walking a maze , or even the aisles of a supermarket, where you cannot see the whole.


英文の読み上げはこちらのサイトにコピペして聞いてみてください。



それではまず全体訳をどうぞ。

全体訳


遠く離れた町の大聖堂をまわることもあります。その中はまるで迷宮のようです。石に装飾された道は細く優美な曲線を描いていて、道なりに行くとぐるぐると回ったり、行ったり来たりします。こうした迷宮にいると気分が落ち着くのだから驚かされます。自分がどこに向かっているのかがちゃんとわかるようにつくられていること、いわゆる迷路を歩いているときにはほとんど感じられない心地よさが、対照的と言っていいくらいにこれらにはあるのです。いや、全体の様子がわからないようなスーパーでさえ、そうした迷宮を感じることができます。


きょうの英語、こう使おう!


  • "cathedral""church"の違いは何でしょうか?cathedralは司教や主教がいる、あるいはいたところです。"church"は一般的な教会です。



  • "occasionally"は時々ですが、そんなしょっちゅうではないニュアンスがあります。



  • "sinuous"は、Oxfordの英英辞典に"in an elegance way"という説明があったので、意図的に洗練した形でそうしているのだと伝えたいのでしょう。



  • "inlaid"もやはりただ埋め込まれているということを伝えるよりも、装飾に近いほどほどこしがなされていることがわかります。



  • "path"は"street"よりも細い小道です。



  • 「行ったり来たり」とは順番が逆になってますが、"back and forth"のイメージはまさにその感じ。一度ではなく何度も同じことを繰り返します。



  • "struck"は"strike"が受け身の形になっているので、ただ驚いているだけでなく、衝撃を受けるくらいですね。



  • なぜ最初に迷路と言わず迷宮といったのでしょうか。"labyrinth"と"maze"を対比した文章が出てきますが、町の道がただ入り組んでいるだけでなく、そこに神秘的な魅力を感じているのではないでしょうか。ちょっと詩的な表現ですね。



  • 後の"path"には前と違う意味がありそうです。「自分の小道」では文脈に合わないので、「道筋、方向」などの方がよさそうです。



  • "aisle"はpathともまた違って、電車や飛行機、映画館などに使われますが、もう1つ、教会の「通路」にもこの言葉があてられます。なんだか著者があえて選んだような気がしてしまいます。


それではスラッシュリーディング的に日本語を英語にしながら音読しましょう。


いざ音読!


私はときおり旅をしてきた/大聖堂を/遠くの町にある/それは迷宮になっている/
I've occasionally toured/ cathedrals/ in faraway cities/ that have labyrinths, 


優美な曲線を描いた小道が/装飾された/石に/それはあなたが/たどる/ぐるぐる/行ったり来たり
sinuous paths inlaid in the stone that you follow around and around, back and forth. 

私はたいへん驚いた/迷宮の静けさに
I've been strucked /by the peacefulness of labylinths, 

~の意図的な結果に/~できること/見つける/あなたの道
the intended result of /being able to /see your path, 

そして対照的なこと/そんな贈り物/~を生み出す/まず落ち着く経験なんてない~/迷路を歩くこと
and the contrast/ such a gift /makes with /the barely relaxing experience of /walking a maze , 

あるいは~の通路でさえも/スーパーマーケットの、/そこは/あなたが/全体を知ることができない
or even the aisles/ of a supermarket, /where /you/ cannot see the whole.








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運営者紹介

英日産業翻訳者です。IT系やスポーツ関連商品などの企業コンテンツ、コミュニケーションやゲームのアプリの翻訳やレビュー、品質管理をしています。 2020年に東京から和歌山に移住しました。時間ができると、美味しいものやきれいな景色、由緒あるスポット、面白いイベントを求めて、折りたたみ自転車でふらふらと出かけていきます。

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