2015年7月6日月曜日

"inspired"は何か「降りてきた」状態。その他、ほめ言葉の英語の使い方など。

こんにちはー、トレーナーどばしです。


今回のロンドンは、子供連れに優しいスポットを集めた本です。


タイトルは”Little London: Child-friendly Days Out and Fun Things To Do”で、著者はSunshine JacksonとKate Hodgesです。


それぞれのページのデザインも凝っていて、かわいらしい本になってます。


それではロンドンにあるナショナル・ギャラリー(国立美術館)のページを見てみましょう。




今回の英文


Every Sunday the National Gallery rolls out a magic carpet, lets it settle in front of a painting and a storyteller tells a tale inspired by that work of art. It's a brilliantly simply, calm morning event for kids aged 2-5, which provides an oh-so-gentle introduction to how to appreciate art and look at paintings in different ways.

※今回の英文の読み上げにはこちらをご利用ください。"Say it"ボタンを押すだけです。

全体訳

毎週日曜、ナショナル・ギャラリーには魔法のじゅうたんが絵画の前に敷かれ、その作品が生まれるまでのことをもとにした物語を語り手が話してくれます。素晴らしくわかりやすい内容になっています。2歳から5歳向けの静かな朝に催されるイベントで、美術を味わう方法や絵画を違った視点から見る方法をとってもやさしく伝えてくれます。


この英語、こう使おう!



  • “every”を「すべて」と固定して覚えてしまっているとぱっと出てこないのが「毎~」という使い方。「いつも」というと”always”がすぐに出てきてしまいますが、これは副詞なのでSundayなどのような名詞にはくっつけられません。なので、everyを「どの~にも」というニュアンスで使えば、いろんな場面で活躍してくれます。

  • “roll out”は「外に向かって広げる」イメージです。パンなどの生地を伸ばすときにこの言葉を使うので、今回もただカーペットを敷くというだけではなく、巻かれていたカーペットがころころと広げられている様子を伝えようとしています。

  • ”magic carpet”はもちろん比ゆですが、こういった表現が出てきたときにはその比ゆによってどんなことを伝えたいのか想像してみましょう。それによって自分自身が何か相手に説明するときや、逆に相手の説明を聞くときに例えをうまく活用することで、理解してもらったり自分自身が納得できたりするはずです。今回は「魔法のじゅうたん」はどんなことをしてくれるものなのでしょうか。

  • “let”はいわゆる「使役動詞」というものですね。「・・・が~してもいいことにする」という使い方で、今回なら普段はできない絵画の前にカーペットを敷くということにOKを出しているということがわかります。文法の話を少しすると、その許される内容の動詞(今回ならsettle)には三人称のsがつかない原形になります。

  • “settle”は「落ち着いた状態や安定した状態にする」ことです。今回ならば、絵画の前に動かさずにカーペットを置いているイメージが伝わってきます。

  • “tale”という言葉は必ずしも事実だけの内容ではありません。想像によって作られているところがあっていいものです。そして何よりtaleは「わくわくさせるような話」というイメージがあります。

  • “inspired”は「何かをきっかけにしたり影響を受けて、かなり素晴らしいものを生み出されたり能力を発揮される」ことです。ちょっと日本語では単語ひとつでは表しにくい単語かもしれませんが、何か「降りてきた」状態が近いのかもしれません。

  • ”brilliantly”は「とてもうまくいっている」状態や「かなり印象的な」状態を言いたいときに使います。ほめ言葉として用意しておくといいでしょう。

  • ”calm”は”quiet”のような耳から聞こえてくる静かさというよりも、「心が穏やかな」「平和な」状態を表したいときに使えます。

  • “oh-so”はちょっとおどけた雰囲気を出すのに使えます。”very”や”really”などの私たちにおなじみの強調ことばだけではなく、こうした表現ももっていると幅が広がりますね。

  • “appreciate”はプラスの意味で「評価する」ことや、「歓迎する」ときに使います。「いいね!」という気持ちを表現するときにappreciateを使うと結構広い範囲をカバーできるでしょう。


それでは言葉のイメージを持ちつつ、音読を10回しましょう。

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運営者紹介

英日産業翻訳者です。IT系やスポーツ関連商品などの企業コンテンツ、コミュニケーションやゲームのアプリの翻訳やレビュー、品質管理をしています。 2020年に東京から和歌山に移住しました。時間ができると、美味しいものやきれいな景色、由緒あるスポット、面白いイベントを求めて、折りたたみ自転車でふらふらと出かけていきます。

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