さて、今回もテーマはロンドン。ロンドンにまつわる面白い実話を集めた本から英文をお借りしたいと思います。
タイトルは”London’s Strangest Tales”で、著者はTom Quinnです。
どうしてロンドン警視庁は「スコットランドヤード」という名前になっているのか、その秘密を明かす英文を見てみましょう。
きょうの英文
Scotland Yard is famous throughout the world but few people wonder why a police station in central London should have been given this curious name. Why Scotland? The answer takes us into one of those curious and inexplicable areas of long forgotten history.
<中略>
During the period of independence Scotland, like most foreign countries, had a London embassy and the name Great Scotland Yard is the last echo of an independent Scotlnad's presence in London.
英文の読み上げにはtext-to-speechをご利用ください。<中略>
During the period of independence Scotland, like most foreign countries, had a London embassy and the name Great Scotland Yard is the last echo of an independent Scotlnad's presence in London.
全体訳
スコットランドヤードと言えば世界的に有名だが、どうしてロンドンの真ん中にある警察署にそんな興味深い名前がついているのか疑問に思う人はほとんどいない。どうしてスコットランドなのか?その答えは久しく人々から忘れ去られていた、面白くも不可解で説明のつかない区域へと私たちを誘っていく。
ほかの多くの国々と同じように、スコットランドが独立していた時代にはロンドンに大使館を置いていたのだ。グレートスコットランドヤードの名は、現在のロンドンにあってスコットランド独立の精神を人々に思い起こさせる最後のこだまなのだ。
ほかの多くの国々と同じように、スコットランドが独立していた時代にはロンドンに大使館を置いていたのだ。グレートスコットランドヤードの名は、現在のロンドンにあってスコットランド独立の精神を人々に思い起こさせる最後のこだまなのだ。
きょうの英語、こう使おう!
- “throughout”はそのまま日本語に訳するより、なんとなくイメージをちゃんと持てている英単語かもしれません。「あるものの内側ぜんぶにくまなく行き届いている」様子です。
- “wonder”は好奇心を感じさせる「~なんだろう?」という気持ちです。驚いたりする意味も含まれているので、やはり「知的好奇心」のニュアンスを含んで興味を持ったものに使うといいでしょう。
- “curious”はまさに「好奇心をそそる」ものという感じがしますが、しかも「とても強い」気持ちです。衝動に近いでしょうか。
- “inexplicable “は「不可解」という日本語と「説明不可」という日本語を1つにした英単語と言えます。理解できなくても、説明がつかなくても、いずれの状況でもinexplicableは使えます。
- “period”はなんとなく「期間」という日本語で覚えて安心してしまいますが、「ある特定の時間の長さ」に使います。「ここからここまでっ」という長さに注目しています。”term”は限定された時間、”round”は繰り返しの時間を言います。
- “echo”は私たちにもなじみ深い「エコー(反響)」としての意味ももちろんありますが、今回はもう少し比ゆ的な使い方のようです。「何かを思い出させるようなもの」です。残響となって思い出させるんですね。全体訳では両方使っちゃいました。
- “presence”は日本語ではつかめるようなつかめないような、微妙なニュアンスを持っています。「目に見えるか見えないかにかかわらず、現在認められている(認知されている)」ものです。現状であったり、場所であったりといろいろ使えますが、今回は「存在」。たとえば「もらったネックレスに触れると、あの人がすぐそばにいるように感じられる」ならばそれはpresenceです。生きていなくても大丈夫。”being”よりももっと具体的ですね。
それでは使い方をイメージしつつ、10回音読しましょう!
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