前回はロンドンのお酒(ロンドンのカクテルについて書いている英文)をテーマにしたので、今回はアフタヌーンティでちょっと優雅に参りましょう。
タイトルは”London’s Afternoon Teas”です。著者はSusan Cohen。
今回の英文
Across the capital the response has been spectacular, with venues in abundance creating wonderful and often innovative menus, serving exquisite food and drink in perfect surroundings, with the expertise of professionals ensuring you enjoy the best experience possible. Many of them have won prestigious awards from the Tea Council, confirming their dedication has had a wonderful impact and resulted in an exciting new genre…
英文の読み上げにはtext-to-speechをご利用ください。
全体訳
ロンドン中での反応は目を見張るほどである。発信地たるその場所からは数多くのメニューが生まれ、どれもが素晴らしく、時には創造性に富んだものも見られる。極上の食べ物と飲み物を申し分ない環境の中で提供する。高い識見を備えたプロフェッショナルが、最高のひとときを約束する。彼らの多くは紅茶委員会から名誉ある賞を受賞しており、その尽力は大きな影響をもたらし、胸おどる新しい分野を作り出すことにもなった。
この英語、こう使おう!
- “capital”は”Drink London:The Best 100 Bars and Pubs”の回にも出てきました。参考にどうぞ。
- “spectacular”は「かなり心に強く残る」くらい印象が強いもので、今回の文章のように激賞するような場合に使えます。
- ”venue”はよくコンサートなどのイベントが催される「開催地」としての意味があります。今回はそれだけの大きなことを発信する場所というニュアンスのようです。ただ、venueは法律関係で出てくる言葉でもあり、裁判が開かれる場所などに意味になったりします。
- “abundunce”は「量がたくさんある」様子で、もっと言えば溢れているくらいのイメージで使ってもらえる言葉です。
- とにかくよく見る”wonderful”ですが、どうしても日本語にすると「素晴らしい」とか「素敵な」とちょっとかしこまった感じになってしまいますが、「プラスの評価」を伝えたいときに気軽に使える言葉です。もっと「いい」感じで使っていけたらいいと思います。
- ”innovative”も、”Drink London:The Best 100 Bars and Pubs”の回で”innovate”という単語が出てきましたが、これはその形容詞バージョン。「それまでになかったような」というニュアンスです。あまり「革新的」とか「刷新された」と硬い言葉だけで考えない方がいいでしょう。
- “serve”は今回でも「提供する」という日本語をつけましたが、提供するものが”provide”のようにいろいろOKなわけではなく、飲み物や食べ物を出す場合にだけ使います。
- “exquisite”は「かなり手をかけて、見た目がとてもきれいに作られている」ものに使います。美的に気をつけられた細やかさですね。
- 文章の流れから「環境」という日本語にしましたが、”surrounding”は”environment”や”circumstance”のような大仰なものではなく、「周りの風景」のようなニュアンスでさらっと使える言葉です。
- “expertise”は”expert”という言葉に近いことからわかるように、「専門的な知識や技術」のことを言います。
- “ensure”は「必ずそうなるようにする」ということです。やっぱりちょっとかしこまって言うと「保障する」ですね。まだ起きていないことについて「請け合う」という感じでしょうか。
- “experience”は学校でも習う単語でexperience=「経験」とインプットされてしまっていますが、ちょっと深く見てみましょう。Oxfordの英英辞書を見ると、「一定期間のうちに何かをしたプロセスで得た知識や技術」「自分の考え方や行動に影響を与えた出来事」といった説明がされています。日本語にも見聞きしたり行動して得た知識という意味もいくらかはありますが、experienceは程度の差はあれ、自分を変えるくらいのもののようです。
- コロケーションについての話になりますが、award(賞)を「獲得する」といったときにはwinを使います。競技や選挙のときにもやはりwinです。
- ”dedication”は「何か大切だと思うものに力を尽くす行為」を言います。「献身」という使われ方ももちろんしますが、必ずしも力を注ぐ対象が人や団体でなくても大丈夫です。
- “result in”は日本語にすると「~という結果になる」というふうに流れでそうなってしまった感じになりますが、もっと「~という結果を作り出した」というように、主語が結果を作り出したという原因と結果をはっきり示しています。今回なら、アフタヌーンティのプロフェッショナル達が尽くした努力がわくわくするような新しいジャンルを作り出したんですね。
それではそれぞれのイメージを持ちつつ、音読を10回しましょう。
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