2015年7月1日水曜日

"star"という英単語の意外な意味。その他、"never stand still"の使い方など。

こんにちはー、トレーナーどばしです。


今回はロンドンのバーやパブの中から100点を厳選した本からです。写真もまたとてもおしゃれ。


タイトルは”Drink London:The Best 100 Bars and Pubs”で、著者はEuan Fargusonです。


それではロンドンのカクテルについて書いている英文を見てみましょう。




今回の英文




COCKTAILS

London is the undisputed cocktail capital of the world.
Its stars behind the bar never stand still, continually innovating and challenging perceptions of what it's possible to do with a shelf of spirits, a shaker and a few ice cubes. Places like Workship Street Whistling Shop, 69 Colebrooke Row and Nightjar incorporate all sorts of homemade and high-tech ingredients in their original creations, but it's not all about molecular mixology and the appliance of science.

英文の読み上げにはtext-to-speechをご利用ください。




全体訳



カクテル

ロンドンは世界が認めるカクテル首都。
バーを支えるロンドンの立役者たちは、けっして歩を止めることはしない。棚一つ分のスピリッツと、一つのシェーカー、そしていくつかのアイスキューブでできるものを、常に革新的に、そして挑戦に見ようとしている。ウォーシップ・ストリート・ホイッスリング・ショップや69コールブルック・ローやナイトジャーのようなところでは、その店独自に開発した最先端の自家製の材料を組み合わせている。しかし、それが物理化学を使ったカクテル技術や科学機器のすべてではない。


この英語、こう使おう!


  • “undisputed”は「誰もが認めて」いて、「わざわざそれが本当かどうかを確かめる必要がない」状態に使います。



  • ”capital ”は都市について使われるときはもっぱら「首都」と言う意味ですが、「主要な都市」という意味もあります。



  • 今回の”star”は芸能人やスポーツ選手の「スター」とは少しニュアンスが違うようです。「大きな役割を果たしている人」です。starの後ろに”behind”にあることで、表だってパフォーマンスを見せることを指しているのではないことがわかります。今回のbehindは「人の目に見えないところ」で「責任を負っている」というニュアンスです。「責任を負っている」というニュアンスはあまり知られていませんが、behindは後ろに下がって控えめに何もしないでいることではありません。ということでstar behindで「立役者」という日本語にしてみました。



  • “never stand still”はそのまま日本語に「けっしてじっとはしていない」というふうにできてしまいます。でもこういうときこそ、ちょっとした注意が必要です。このnever stand stillだけを取り出して覚えようとすると、身体をじっさいに動かさない意味だけをインプットしてしまいます。でも、今回のように、「常に進歩を目指す」という使い方は、文脈とともにイメージしないと、実際のスピーキングで口から出てくることはけっしてないでしょう。



  • 「刷新する」なんて日本語自体をそもそも使う機会があまりないので、”innovate”は「これまでになかった、ものや方法や考えをつくりだす」ことだというイメージを覚えましょう。



  • 今回の”perception”は「それまでに理解したり経験してできた」「ものの見方、考え方、想像の仕方」です。



  • カクテルの話をしているので、”spirit”はもちろん「アルコール度数の高いお酒」であって魂じゃありません。ちなみにビール一杯は英語でなんて言うか知っていますか?答えはリンクの先で!



  • “incorporate”はすでにあるものに何かを完全に溶け込ませるイメージです。



  • “molecular”は「分子の」という意味で、”mixology”がカクテル技術です。“molecular mixology”とは分子を変化させるカクテル技術。



  • ”appliance”は何か決まった目的に作られた機器です。家電という意味にも使えます。


こんなイメージを持ちながら、音読を10回してみましょう。

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運営者紹介

英日産業翻訳者です。IT系やスポーツ関連商品などの企業コンテンツ、コミュニケーションやゲームのアプリの翻訳やレビュー、品質管理をしています。 2020年に東京から和歌山に移住しました。時間ができると、美味しいものやきれいな景色、由緒あるスポット、面白いイベントを求めて、折りたたみ自転車でふらふらと出かけていきます。

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