こんにちはー、トレーナーどばしです。
今回はロンドンを舞台にしたファンタジー小説の英文をトレーニングの題材にしたいと思います。
タイトルは”Rivers of London”で、作者はBen Aaronovichです。
Peter Grantは巡査見習いでしたが、四角四面で真面目な仕事はしたくないと思っていました。
そんな彼はある日、殺人事件の調査をしているうちに、Nightingale警部補の目にとまります。
Nightingale警部補は、イギリス最後の魔法使い。巡査になったGrantは同時に魔法使いの訓練生になります。
パーリーにあるバンパイアのねぐらを訪れたり、テムズ川で起きた神々の争いを調停したりと、Grantの生活は一変してしまうのでした。
今回の英文は、Grantが殺人事件の調査をしていて、事件の目撃者だというNicholasという人(?)に聞き取りを行っている場面です。
今回の英語
'Now sir,' I said, 'if you could just tell me what it was you saw.'
'I saw plenty, squire.'
'But you were here earlier this mornig?' My instructors were also clear about not cueing your witnesses. Information is only supposed to flow in one direction.
'I'm here morning, noon and night,' said Nicholas, who obviously hadn't gone to the same lectures I had.
'If you've witnessed something,' I said, 'perhaps you'd better come and give a statement.'
'That would be a bit of problem,' said Nicholas, 'seeing as I'm dead.'
今回の英文の音声を聞きたい方はこちらをどうぞ。"Say It"ボタンを押すと、音声が流れます。
全体訳
「それでは」私は言った。「あなたが何を見たのかだけ、教えていただきたいのですが」
「兄ちゃん、それはもう色々見たよ」
「しかし、昨日の朝は今日よりも早かったんじゃないですか?」指導員たちは目撃者にきっかけを与えてしまうようなことは決してしない。情報の流れは一方向のみあるようにしなければならない。
「ここなら朝いるし、昼も夜もいるよ」とニコラスは答えた。間違いなく、彼は私が受けたのと同じ講義には出席していない。
「もし何か目撃したのなら」私は続けた「ちょっと来ていただいて、証言をもらえたらいいんですが」
「それはちょっとどうかな」ニコラスは言った「見たは見たけど、死んでる人間としてだよ」
この英語、こう使おう!
◎ ”now”
私は「それでは」と訳しましたが、今回の”now”は「相手の注意を引き、話題を変えたり質問をしようとしたりする」ときに使えます。「ねえ」とか「あのう」などの日本語が近いですね。
◎ ”sir”
相手(男性)の名前がわからずに、敬語で呼びかけるときに名詞の”sir”を使います。お店やレストランなどで店員がお客に対して使います。
◎ ”if you could”
”if you could”はやはり敬語の表現で「よかったら~してくれませんか」というニュアンスになります。これの前に”I appreciate”や”I wonder”などがつくともっと丁寧になります。今回はGrantもお巡りさんなので、そそこまで謙譲しているわけではないんですね。
私は「それでは」と訳しましたが、今回の”now”は「相手の注意を引き、話題を変えたり質問をしようとしたりする」ときに使えます。「ねえ」とか「あのう」などの日本語が近いですね。
◎ ”sir”
相手(男性)の名前がわからずに、敬語で呼びかけるときに名詞の”sir”を使います。お店やレストランなどで店員がお客に対して使います。
◎ ”if you could”
”if you could”はやはり敬語の表現で「よかったら~してくれませんか」というニュアンスになります。これの前に”I appreciate”や”I wonder”などがつくともっと丁寧になります。今回はGrantもお巡りさんなので、そそこまで謙譲しているわけではないんですね。
◎ ”plenty”
”plenty”の「たくさん」は、だいたい必要としているのと同じくらいのたくさんになります。多すぎないたくさんなんですね。
”plenty”の「たくさん」は、だいたい必要としているのと同じくらいのたくさんになります。多すぎないたくさんなんですね。
◎ ”squire”
なかなかネイティブの方に”squire”を使うのはハードルが高そうですが、”sir”のように名前の知らない男性への呼びかけに使えるイギリス英語です。「お兄さん」「おじさん」「あんちゃん」「だんな」などなど。名前は知らないけど親しげに話すキャラクターが感じられます。
◎ “clear”
“clear”は「くもりが一つもなくすっきりしている」イメージの形容詞です。今回は論理的に「明快な」感じが近いようです。
◎ ”cue”
動詞の”cue”は「相手になにかしらの合図を送る」しぐさを言います。どうぞ、っていう感じで。今回はそれをしないことで、質問の主導権を警官が握るようにしているんですね。
◎ ”supposed”
”supposed”は今回形容詞として使われているようですが、ニュアンスとしては「実際のところは必ずしもそうでなければいけないことはないけど、事情によってそうあるべきということになっている」状態になります。つまり、日本語にすると「~になるべき」という”should”のような意味になりますが、そこには言外に、何者かの力によってそうなっているという含みが加わります。
◎ ”perhaps you’d better”
”perhaps you’d better”も敬語です。perhapsは「~かもしれない」といった可能性についてのニュアンスになりますので、遠回しに頼んでいる表現になります。
◎”statement”
”statement”は「公的な発言」という意味の名詞です。警察で行うものなので「証言」が今回は日本語としてはあてはまるでしょう。
◎ ”a bit of ”
”a bit of ”は「ちょっと」という日本語がぴったりですね。そこには本人の否定的であったり消極的な気持ちが表れています。なので、今回のようにofの次にくる名詞も”problem”のように、好ましくないものが続きます。
なかなかネイティブの方に”squire”を使うのはハードルが高そうですが、”sir”のように名前の知らない男性への呼びかけに使えるイギリス英語です。「お兄さん」「おじさん」「あんちゃん」「だんな」などなど。名前は知らないけど親しげに話すキャラクターが感じられます。
◎ “clear”
“clear”は「くもりが一つもなくすっきりしている」イメージの形容詞です。今回は論理的に「明快な」感じが近いようです。
◎ ”cue”
動詞の”cue”は「相手になにかしらの合図を送る」しぐさを言います。どうぞ、っていう感じで。今回はそれをしないことで、質問の主導権を警官が握るようにしているんですね。
◎ ”supposed”
”supposed”は今回形容詞として使われているようですが、ニュアンスとしては「実際のところは必ずしもそうでなければいけないことはないけど、事情によってそうあるべきということになっている」状態になります。つまり、日本語にすると「~になるべき」という”should”のような意味になりますが、そこには言外に、何者かの力によってそうなっているという含みが加わります。
◎ ”perhaps you’d better”
”perhaps you’d better”も敬語です。perhapsは「~かもしれない」といった可能性についてのニュアンスになりますので、遠回しに頼んでいる表現になります。
◎”statement”
”statement”は「公的な発言」という意味の名詞です。警察で行うものなので「証言」が今回は日本語としてはあてはまるでしょう。
◎ ”a bit of ”
”a bit of ”は「ちょっと」という日本語がぴったりですね。そこには本人の否定的であったり消極的な気持ちが表れています。なので、今回のようにofの次にくる名詞も”problem”のように、好ましくないものが続きます。
それではそのようなイメージを持ちつつ、音読を10回しましょう!
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